レビのポルトガル・マスターズ優勝が確定
「ポルトガル・マスターズ」は最終ラウンドとなるはずだった第3ラウンドがビラモウラを襲った豪雨のため中止となり、そのまま前日まで首位だったアレクサンダー・レビの優勝が決まった。
今週、オセアニコ・ビクトリアGCを見舞った雷と豪雨のため既に大会は54ホールに短縮されることが決定していたわけだが、この日も最終組がスタートした直後の午後1時過ぎに豪雨のためコースの一部がプレー不能となり、その2時間後に36ホール終了時点での成績がそのまま最終結果として採用される決定が下されたのである。
大会委員長のジョゼ・マリア・ザモーラ氏は、「最終日の天気予報は晴れでしたが、既に限界に達していたコースに2度にわたる予期せぬ豪雨が降り注いだため、プレー可能な状態に戻すには何時間もかかる状況になってしまいました」と述べた。
「今週は既にコースに75ミリの雨が降っており、今日の午後は更に12ミリの雨が降りました。残念ながら、グリーンキーパーたちの不断の努力に反し、我々は大会を36ホールに短縮せざるを得ませんでした」
これにより2ラウンドを「63」と「61」で回り通算18アンダーとしてベルギーのニコラス・コルサーツに3打差をつけた24歳のレビによるヨーロピアンツアー2勝目が確定した。この2人はプレーが中断となる直前に、オープニングホールをパーとしていた。
「とても特別な感じがします」とレビ。「1年の始めに今年は2勝するかと問われていたら、『絶対にない』と答えていたことでしょう」
「とてもいい気分ですし、すごく満足しています。努めてゴルフに取り組んできましたし、今週は良いプレーができたと思います」
「週末は4打しかプレーしませんでしたが、それで優勝しました。でも、最も重要なことは、僕がトロフィーを手にしたということですよ」
レビは金曜日に第2ラウンドを終えることができた幸運な選手の一人であり、これにより土曜日は全くプレーする必要がなくなったわけだが、彼自身もわずか2ラウンドをプレーしただけで優勝を飾るのは奇妙な感じがすると認めた。
「特別ですね」とレビは加えた。「というのも、まだ36ホールを終えたところであり、金曜の夜には54ホールに短縮されるのが分かっていたわけですからね。でも、今回は特別な感じがします」。
「(最終ラウンドが中止になるか否かについては)余り意識しませんでした。僕は最終ラウンドでベストを尽くしてこの大会を制覇することに集中していましたから」
これでレビは来週の「ボルボ世界マッチプレー選手権」へ出場するためイングランドへと向かうことになり、「レース・トゥ・ドバイ」がファイナル・シリーズの結末へと近づくなか、彼はこの好調を維持したいと考えている。
「この始めの2ラウンドのようにプレーしようと心掛けます」とレビ。「自分のプレーに僕自身も感銘を受けましたが、この調子でプレーし続ける必要があると思います」。
3位には通算13アンダーのチリ出身のフェリペ・アギラーが入り、リチャード・ブランド、モルテン・オラム・マドセン、そしてロメイン・ワッテルの3人が4位タイで大会を終えることになった。