地元ファンを沸かせたい凱旋出場のマドセン
モルテン・オラム・マドセンにとって、昨年11月に開催されたシーズン初戦「南アフリカオープン」でヨーロピアンツアー初優勝を遂げて幕を開けた2014年の「レース・トゥ・ドバイ」は、さぞかし長く感じられるに違いない。
今週、ヒンメルランドゴルフ&スパリゾートで開催される第1回「メイド・イン・デンマーク」で母国の地を踏むデンマーク出身の26歳は、ヨーロピアンツアー優勝者としての称号をようやく地元ファンと分かち合うことになる。
マドセンは、ここ10年以上トップツアーの大会が開催されていなかったことにより先を争ってチケットを購入しているデンマークのギャラリーたちを沸かせることを楽しみにしている。
「地元ではチャレンジツアーの大会で何度かプレーしたことがありますが、ヨーロピアンツアーとなると、やはり規模が桁違いに大きいですし、我々の国でそのツアーの大会が開催されるのは素晴らしいですね」とマドセン。「大会へ向けての準備は万全のようですし、関係者の人々は素晴らしい仕事をしてくれましたね。多くの人々が来場するようですので、この大会は大成功となりそうですね」。
「最後にデンマークでヨーロピアンツアーの大会が開催されたのは2003年のことでしたので、デンマークの人々はこの大会を本当に楽しみにしていました。素晴らしい大会になるでしょうね」。
「地元へ帰って来て、デンマークのファンの盛り上がりを感じるのは良い心持ちのするものです。南アフリカで優勝したことにより私の知名度は上がりましたし、ゴルフファン以外の人々にも覚えてもらえたのが素敵なことでしたね」。
「ヨーロピアンツアーでプレーする我々デンマーク人選手にとって、この大会はデンマークのゴルフファンに恩返しをする絶好の機会ですね。私たちにはちょっとプレッシャーが掛かりますし、好成績が期待されることになりますが、今大会に出場する18人のデンマーク人選手のうちの何人かは日曜に優勝争いをすることになると思いますよ」。
マドセンは、既に名声を獲得したトーマス・ビヨーン、アンダース・ハンセン、ソレン・ハンセン、そしてソレン・ケルドセンといった選手たちの足跡を辿るデンマークの新世代の有望株の一人である。
彼はホームアドバンテージと地元の知識が、ヨーロピアンツアー2勝目を狙う上での一助となることを期待している。
「コースについてはちょっと知っていますが、熟知しているわけではありません」とマドセン。「数年前にグリーンが造成し直され、それ以来10回ほどここではプレーしています。ですので、ちょっとしたアドバンテージは握っていますが、そんなに大きな利があるわけではありません」。
「そこまでトリッキーなコースではないので、ちゃんと練習ラウンドをこなせば攻略の仕方はわかると思います。ただ、私は色々な風向きでプレーしていますので、それは有利に働くでしょうね。この大会では風が大きな要因になるでしょう。先週、ソレン(ケルドセン)と完璧なコンディションのもとでラウンドして良いスコアを出しましたが、今のコンディションではアンダーパーで回れさえすれば上々でしょうね。天候によらずプレーし甲斐のあるコースではありますけれどね」。