母国凱旋を果たすデンマークの選手たち
今週は第1回「メイド・イン・デンマーク」の開催地となるヒンメルランドゴルフ&スパリゾートがデンマーク人選手たちの母国凱旋を迎え入れることになる。
コペンハーゲンから北西へ車で4時間ほど行ったところにあるオールボーでは、注目の地元選手トーマス・ビヨーンのほか、13人のデンマーク人選手たちが木曜日にフェアウェイへと繰り出すことになる。
“グレート・デーン(偉大なるデンマーク人)”の愛称で親しまれるヨーロピアンツアー15勝のビヨーンは選手委員会の会長も努めており、長きにわたって母国のゴルフのパイオニアとして活躍してきた。そのため、デンマークで開催されるヨーロピアンツアーの大会としては2003年以来となるこの大会は彼を祝福する場でもある。
トービヨーン・オルセンも出場者の1人であり、彼は前週「全米プロゴルフ選手権」での30位タイという成績を引っさげて慣れ親しんだ土地へと向かうことになる。24歳のオルセンは、2014年シーズンはこれまでのところ大西洋を股にかけてプレーしており、ツアー2勝目を母国で果たしたいと切望している。
彼が「レース・トゥ・ドバイ」で挙げた唯一の勝利は2012年の「シチリアオープン」で、今季最後のメジャーで見せた好調をスカンジナビアの地でも継続し、2014年の最高成績であるカタールでの3位タイを上回る成績を残したいと思っている。
今季初戦の「南アフリカオープン」でキャリア初優勝を遂げたモルテン・オラム・マドセンだったが、2年前に欧州チャレンジツアーからの昇格を果たした彼はそれ以降、同様の調子を取戻せないでいる。
シーズン序盤こそ傑出したプレーを見せていたものの、その後は16大会中10大会で予選落ちを喫するなど苦しいシーズンとなっているが、地元という地の利が彼のパフォーマンスを向上させる起爆剤となるかもしれない。
印象的なデンマーク勢の他にも、全長7,033ヤード、パー71のヒンメルランドには、多くの魅力的な選手たちが集うことになる。
何試合かの米国遠征を経て欧州へと戻ってくるニコラス・コルサーツは、メダイナで開催される「ライダーカップ」では、同大会デビューを果たした2年前の好パフォーマンスを再現させたいと考えている。今シーズンは「メイバンク・マレーシアオープン」での2位タイが彼にとってこれまでの最高成績だ。
2週間前の「M2Mロシアオープン」でヨーロピアンツアー3勝目を果たして以来の大会出場となるイングランドのデビッド・ホージーは好調のままオールボーへと乗り込むことになる。モスクワCCではプレーオフの末にホージーに敗れたダミアン・マグレーンも同様だろう。
同じくモスクワでは、昨年のチャレンジツアー王者であるアンドレア・パヴァンも今季最高成績に並ぶ8位タイの成績を挙げており(彼はシーズン序盤の「香港オープン」でも8位タイに入っている)、「メイド・イン・デンマーク」は彼ら昇格組にとって獲得賞金を増やす大きなチャンスとなりそうだ。
下部ツアーといえば、2週間前の「アゼルバイジャン・ゴルフ・チャレンジオープン」で今季3勝目を挙げたモリッツ・ランペルトもデンマークの地でトップツアー復帰を果たすことになる。