サー・ニック・ファルドがロイヤルアバディーン参戦へ
英国のゴルフ史上もっとも成功したゴルファーであるサー・ニック・ファルドが、7月10日から13日にかけてロイヤルアバディーンGCにて開催される、ワールドクラスの選手たちの出場する「アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン」に5年振りの出場を果たすことになった。
現在はフェアウェイ上ではなく、放送席で良く見かけられるようになったメジャー6勝のファルドだが、ロイヤルリヴァプールGCで開催される今年の「全英オープン」の前週に開催されるヨーロピアンツアーの大会への出場が決まったのである。
これまでファルドの「スコットランドオープン」における最高成績はオーストラリアのウェイン・ライリーに次ぐ2位に入った1995年大会のものだが、スコットランドの地で開催された「全英オープン」では、1987年と1992年のミュアフィールド、そして1990年のセントアンドリュースと、3回の優勝を果たしている。
ゴルフの母国であるスコットランドでの歴史的な偉業により、ファルドがロイヤルアバディーンに集うギャラリーより温かい歓迎を受けることは間違いないであろう。そのファルドは、ダレン・クラーク、ポール・ローリー、ホセ・マリア・オラサバル、ロリー・マキロイ、ジャスティン・ローズ、そして前回大会王者であるフィル・ミケルソンらのメジャー優勝経験者と共に大会へ臨むことになる。
「ロイヤルアバディーンでプレーするのが本当に楽しみなんだ」と56歳のファルド。「僕がプレーしている頃から『スコットランドオープン』はヨーロピアンツアー屈指の大会だったし、それは7月の出場者の顔触れを見れば一目瞭然だろう」。
「これまでずっとスコットランドでのプレーを楽しんできたし、特にロイヤルアバディーンで受ける試練を楽しみにしているんだよ。僕にとって、『全英オープン』の前にあのような大きな大会でプレーしておくのは重要なのだ」。
3度のクラレットジャグ(全英優勝トロフィー)獲得に加え、ファルドは1989年、1990年、そして1996年と3度にわたりマスターズ王者にも輝いている。また彼はヨーロピアンツアーでは30勝を挙げており、11回の出場で25ポイントを挙げた「ライダーカップ」では歴代最高獲得ポイントを誇る。
ファルドは現在プレイヤーとしての輝かしいキャリアからは一線を退き、CBSスポーツとゴルフチャンネルの解説者として成功を収めている。