ユーラシアカップでもライダーカップの雰囲気を立ち上らせる欧州勢
ミゲル・アンヘル・ヒメネス率いるチームヨーロッパは、「ライダーカップ」で育まれる仲間意識をクアラルンプールのグレンマリーGCで開催される第1回「ユーラシアカップ」でも再現させる準備が整ったようだ。
「ユーラシアカップ」出場選手中、世界ランク14位と最もランキングの高い選手であるグレーム・マクドウェルは、2010年ではウィニングパットを決め、2012年もメダイナの奇跡の一員となるなど、近年の「ライダーカップ」では重要な役割を担ってきた。
今週、トンチャイ・ジェイディー率いるチームアジアと対戦するチームヨーロッパの一員として、主将のヒメネス、そしてチームメイトのビクトル・ドュビッソンとパブロ・ララサバルと共に記者会見に臨んだ北アイルランド出身のマクドウェルは、ヒメネス率いるチームヨーロッパの面々が2014年の「ライダーカップ」出場への大きなチャンスを握っているとあって、その「ライダーカップ」へ向け、今回の「ユーラシアカップ」の持つ重要性を強調した。
「『ライダーカップ』で最も難しい点の一つは、ペアリングをしっかりとまとめて、如何にフォアサムのペアを正しく組み合わせられるかなんだ」とマクドウェルは述べた。
「それだけに、この『ユーラシアカップ』のような大会は、僕にしてみれば、ヨーロピアンツアーとアジアンツアーの双方にとってとても重要だと思うんだ。アジアは今ゴルフ界で最も成長している重要な地域だから、ヨーロピアンツアーが大会を開催するにはごく自然な場所だね」。
「(アジアでの大会開催は)明らかにヨーロピアンツアーの大きな要素を占めているし、『ライダーカップ』の観点からしても、ヨーロッパ対アジアの大会はスケジュール的に理に適っていると思う。これは至極特別なものにしなくてはいけない大会だね。皆が参加するのを楽しみにすべきだし、『ライダーカップ』へ向けたチーム作りの一環にもすべきだね。10人の選手をまとめるチャンスだし、素晴らしいチームと対戦する中で様々なペアリングを試しつつチーム戦のゴルフを楽しみたいと思っている」。
「個人での戦いに慣れている僕らにとっては、チーム戦のゴルフはとても重要なんだ。お互いの為にプレーするからね。自分のチームをがっかりさせたくないと思うだけに、その分、プレッシャーもかかるんだ。だけど、それこそが欧州のチームが成功を収めている一番の理由なんだよ」。
この意見には、「ライダーカップ」に4回出場し、そのうち2回で勝利の美酒を味わい、副キャプテンとしても2回にわたり欧州代表チームを支えてきたヒメネスも直ぐ様同意した。
この大会の将来の姿についての希望を問われたヒメネスは、「1927年に始まった『ライダーカップ』は、今では恐らくゴルフ界における最も大きな大会となっており、誰もがあの舞台でプレーしたいという願望を心に抱いていることが重要だと思う。2014年に『ユーラシアカップ』は我々の手により始められるわけだが、願わくは、選手たちの支えと、2つの大きなツアーの努力が実り、『ユーラシアカップ』が『ライダーカップ』と肩を並べるような大きな大会になればと思っている」と語った。