ヨハネスブルグオープンから続く全英への道
今週南アフリカで開催される「ヨハネスブルグオープン」では、3選手に対しホイレークのロイヤルリヴァプールGCで開催される2014年「全英オープン」へのチケットが手渡されることになる。
一連の“全英予選会シリーズ”2戦目は今週、ロイヤルヨハネスブルグ・アンド・ケンジントンGCを舞台に行われ、選手たちは「ヨハネスブルグオープン」のトロフィー獲得と共に、最古にして最も国際的なメジャー大会へ出場する機会を懸けて戦うことになる。
この大会でトップ10(タイを含む)に入り、未だに全英への出場権を獲得していない上位3名の選手は7月17日から20日にかけて開催される第143回「全英オープン」への門戸が開かれることになるのである。
5大陸、9カ国を股にかけて行われる“全英予選会シリーズ”は14大会で構成され、それぞれの大会で一定の好成績を収めた選手たちに対して、PGAツアー、ヨーロピアンツアー、PGAツアー・オーストラレーシア、日本ゴルフツアー、そしてサンシャインツアーで権威ある大会である「全英オープン」へ出場する機会が与えられる。
既にオーストラリアのジョン・センデン、レイン・ギブソン、そしてブライデン・マクファーソンが、“全英予選会シリーズ”第1戦となった2013年11月の「エミレーツ・オーストラリアオープン」にて全英行きのチケットを確保している。
「ヨハネスブルグオープン」の出場者の中では4人の選手が既に全英の出場権を保有しており、それには昨年の「ヨハネスブルグオープン」覇者にしてヨーロピアンツアー6勝のリチャード・スターンも含まれる。南アフリカのスターンは昨年の「ヨハネスブルグオープン」にて大会記録となる27アンダーで4日間をラウンドし、2位に7打差をつけ圧勝している。
「選手たちに全英でプレーする機会が与えられるとあって、2014年の大会には新たにエキサイティングな一面が加わったね」とスターン。彼は今年で7度目の「全英オープン」出場を果たす。
「『ヨハネスブルグオープン』は南アフリカのゴルフ界に於ける素晴らしいショーケースと言えるし、今週、選手たちはロイヤルリヴァプールへの出場枠を懸けて必死に戦うことになるだろう。全英はとても歴史のある大会だし、選手にとってあの素晴らしいリンクスコースでプレーするのは、どこであれ最高の経験になるからね」。
2013年大会はスターンに続く2位に入ったかつての「ヨハネスブルグオープン」王者であるチャール・シュワルツェルはタイトル奪還を目論んでいる。ヨハネスブルグ出身のシュワルツェルは2010年と2011年にこの大会を連覇しており、2011年はその優勝の3ヶ月後に「マスターズ」制覇を果たしている。そして2014年は10度目の「全英オープン」出場を果たすシュワルツェル。彼の全英での最高位はセントアンドリュースで開催された2010年大会の14位タイである。
ダウィー・ヴァンデルウォルトもまた、スターンとシュワルツェル同様、ロイヤルリヴァプールでの出場枠を確保している南アフリカ人選手の一人である。彼は12月の「ネルソン・マンデラ選手権」で優勝し、2013年のサンシャインツアー賞金王に輝いている。そして、昨年9月の「ISPSハンダ・ウェールズ・オープン」を制したヨーロピアンツアー4勝のグレゴリー・ボーディー(フランス)も全英の出場権を保有する選手の一人だ。
「全英オープン」を運営するR&Aの最高責任者であるピーター・ドーソン氏はこう語った。「『ヨハネスブルグオープン』が2014年の『全英オープン』へ向けた予選会2戦目の役割を果たしてくれることを喜ばしく思っております。この予選会シリーズの狙いは、世界中の選手たちに対し、メジャーを牽引する存在とも言える『全英オープン』への門戸を開くことにあります」。
「『全英オープン』は、ボビー・ロック、ゲーリー・プレーヤー、アーニー・エルス、そしてルイ・ウーストハイゼンと、歴代の王者たちを通じて南アフリカとは固い絆で結ばれており、『ヨハネスブルグオープン』から更に3名の選手を7月のロイヤル・リヴァプールで迎えることを楽しみにしております」。
それに加え、サンシャインツアー事務局長のセルウィン・ネイサン氏は、「2014年の『ヨハネスブルグオープン』は色々な意味で意義深い大会となります。特に、サンシャインツアーの選手たちに、全英の出場権を通じて国際的なキャリアを積む機会を与えられるところにこの大会の大きな意味があります。この大会でトップ10入りした全英出場権を保有しない上位3名にロイヤル・リヴァプールでのプレーの機会が与えられるという事実は、我々の選手たちにとってもステップアップへ向けた大きな刺激となります」と語った。
サンシャインツアーとヨーロピアンツアーの共催となる「ヨハネスブルグオープン」は72ホールのストロークプレーで競われ、210名の選手たちによる戦いは、今週木曜にロイヤル・ヨハネスブルグ・アンド・ケンジントンの東コースと西コースを舞台に幕を開ける。金曜の第2ラウンドを終えると、決勝ラウンドへ進む選手は65名(タイの場合はその選手たちも含む)に絞られ、その決勝ラウンドの2日間は東コースを舞台に行われる。