終盤に躓くも・・・ジョンソンが首位を堅守
上海のシェーシャンGCで熱戦の続く「WGC HSBCチャンピオンズ」3日目は、ダスティン・ジョンソンが2つのダブルボギーを叩きながらも3打差の首位に立っている。
ジョンソンはパー4の10番でダブルボギーを叩くも、前半を「30」でラウンドし、後半は13番からの4連続バーディにより18番のティに立った時点では、2日目から続く首位の座を守り、リードを5打差としていた。
しかしアメリカの飛ばし屋は、パー5の18番でティショットを右側の池に落とすと、4打目をグリーン横のバンカーへ入れてしまい、結局このホールをダブルボギーとして、3日目を「66」でホールアウトした。
通算18アンダーのジョンソンは、前回王者でこの日「63」でラウンドした2位のイアン・ポールターに3打差をつけており、3位には「ライダーカップ」でポールターとチームメイトであり3日目を「64」でラウンドしたグレーム・マクドウェルが通算14アンダーでつけている。
「全米オープン」王者のジャスティン・ローズ、初日首位のロリー・マキロイ、カナダのグラハム・デリューは通算12アンダー。その後方には、3日目をノーボギーの「62」でラウンドしコースレコードを更新したドイツのマーティン・カイマーが通算10アンダーで追っている。
世界ランク首位のタイガー・ウッズに次いで二人目の選手となるWGCのタイトル防衛を目論むポールターは、3番から7番の5連続バーディに続いて9番でもバーディを奪うなど、前半を「30」でラウンドし猛チャージをかけた。
ポールターは続く10番でもバーディを奪ったが、5番から5連続バーディを奪うなど同様に見事なゴルフを展開したジョンソンも、前半をポールターと同じスコアで回った。
しかしPGAツアー7勝のジョンソンは、グリーンの強い上り傾斜を前に、ピッチショットが2度にわたり足元へ帰ってきてしまうなど、10番で大きく躓いた。
それでも3度目のピッチショットをピンから12フィートの位置につけ、そこからパットを沈めてダブルボギーで切り抜けてダメージを最小限に食い止めた。
その後、ポールターが14番で20フィートのイーグルパットを沈めた際に両者のギャップは一気に1打差まで縮まったが、ジョンソンは13番から16番まで4連続でバーディを奪って応戦し、再び差を広げた。
29歳のジョンソンは「今日も良い日だったね。本当に良いプレーができたよ。勿論、2つのダブルボギーは痛かったけれどね」と振り返った。
「3打差のリードで最終日を迎えられるのは良いことだし、優勝に向けてのチャレンジが楽しみだね。追いかける選手達も良いプレーを見せているから、まだまだ良いプレーをし続けないといけないね」。
「2つのダブルボギーについては弁明の余地がないね。これだけ良いプレーをしているのだから、ああいうのは避けないといけないね」。
37歳のポールターは3パットした17番でこの日唯一のボギーを叩いてしまったが、最終18番でバーディを奪い、レース・トゥ・ドバイのファイナルシリーズ2戦目となる今大会の優勝賞金1,012,145ユーロを十分狙える位置につけている。
「今日はいい日だった。風も弱く、グリーンも軟らかくパッティングには絶好の状態だったから、バーディも多く出てみんなロースコアだったね」とポールターは振り返った。
「僕と同様に、他の選手もバーディを奪い続けていたので、攻め続ける必要があったんだ」。
「ピンから15フィート以内につけることが肝要だね。グリーンは最高のコンディションだから、ラインに乗れば必ず決まるんだよ。これは他の選手にとっても同じだったようだね。カイマーは10アンダーでラウンドしたし、ダスティンはバーディを10個奪ったしね。このコースは多くのバーディが生まれるんだよ」。
ペプルビーチで開催された2010年の「全米オープン」で最終日にジョンソンを逆転して優勝したマクドウェルは、16番でバンカーからチップインイーグルを奪った。
北アイルランド出身のマクドウェルは「今日はパットがあまり決まらなかったけれど、明日その分を取り戻せたらいいね」と振り返った。
「優勝争いの中で最終日を迎えられるのは良いことだね。明日も同じようなコンディションになるだろうから、再びロースコアを出さないと2位にすら入れないだろうね」。