2013年 ナジェティホテル&ゴルフ オープン

セントオマールの“スペシャルワン”になりたいもう一人のジョゼ

2013/06/13 18:50
思い出の大会で勝利なるか?ポルトガルのジョゼ・フィリペ・リマ (Phil Inglis)

ジョゼ・フィリペ・リマ(ポルトガル)は最近非常に調子が良いのに加え、セントオマールGCでヨーロピアンツアー初優勝した良い思い出が、今週彼をナジェティホテル&ゴルフオープンで優勝に導いてくれるのではないかと信じている。

全米オープンの為、世界のエリートゴルファーたちが米国でバトルを繰り広げる一方で、ヨーロピアンツアーに参加する選手にとって非常に大切な大会が北フランスで開催される。

サイモン・ダイソン(イングランド)と今年のツワネオープン(南アフリカ)の勝者ダウィー・ヴァン・デル・ウォルト(南アフリカ)を筆頭に、コースではその他の選手たちが2013年度のレース・トゥ・ドバイの折り返し地点であるこの大会で優勝し、シーズンに大きな刺激を与えてくれる事を願っている。

チャレンジツアーと共同開催のこの大会は、下部ツアーにいるプレーヤー達に飛躍的に向上する絶好のチャンスを与えてくれる。ジョゼ・フィリペ・リマは2004年、その前週のチャレンジツアーで勝利したことにより出場権を得たこの大会の最終日に優勝争いグループから抜き出て二度目の優勝を果たした。

プロ転向2年目にして、フランスを拠点としている彼にとってかなり意味のある勝利だった。そしてすばらしい思い出でもあった。

「素晴らしい思い出ではあるけれど、本当に奇妙でした」と2005年ワールドカップにポルトガル代表で出場した31歳のリマは語った。「あの時は前週の“チャレンジ・デ・エスパーニャ”(スペイン)で勝たなければここでは出場できませんでした。だから驚きました。ヨーロピアンツアーの初大会で優勝なんて信じられませんでした」。

「ここに来てとてもリラックスしていました。そして自分のプレーができました。でも最終日、風の強いとてもタフなコンディションの中5アンダーを記録するなんてただラッキーだっただけです」。

「あれからも良い思い出はもちろんあります。しかし今でもここに帰って来るのは大好きです。コースは難しいけれど私はロングコースが得意だしティからグリーンにかけてのプレーも自信があるので自分のプレーに合っています」。

「私のコーチはこの辺りの出身です。ここにはたくさんの友人達もいるし私が住んでいるパリからもそう遠くないから最高です」。

今シーズン好スタートを切ったリマのチャレンジツアーのランキングは現在5位。7試合中4度トップ10入りし、その内2回はトップ5入りを果たした。そしてマデイラアイランドオープン(ポルトガル)での9位タイも忘れられない。

今週セントオマールGCで良い成績を残せばチャレンジツアートップランキングからヨーロピアンツアーへ昇進への大きな一歩となる。優勝ともなれば大会史上初めて2勝したプレーヤーとなり、トップのツアーへ直接昇進することにもなる。

「今シーズンは今のところ言う事無いです。ただ残念なのはこんなに調子が良いのにまだ一勝もしてない事ですね」とリマは述べた。

「なぜまだ勝てていないのかは分かっています。パッティングがよくないからです。でも、それに関しては練習していますし今週は行けそうな気がします」。

「結構安定していますね。毎週トップから余り離れた事は無いし、ただ週末にもっと自分でチャンスを作らないとね。殆どの大会で金曜日の後、離されているから」。

「今まで以上のプレーはできません。私の各種スタッツも今のところとても良いので良いプレーができる自信はあります。あとは頭の中に勝利を描いてヨーロピアンツアーに向かって突っ走るだけです」。

2013年 ナジェティホテル&ゴルフ オープン