ダイヤモンドCCで一番の輝きを放ったルイテン
ジュースト・ルイテン(オランダ)はライオネスオープン powered by グリーンフィニティでヨーロピアンツアー2度目の優勝を納得の2打差で手にした。
ルイテンはスタートの不調と天候不良による1時間の延期を物ともせず、最終日のダイアモンドカントリークラブを「71」でラウンドし通算17アンダーで優勝を飾った。トーマス・ビヨーン(デンマーク)は18番のバーディで2ストローク差の単独2位とし、3位タイのリャン・ウェンチョン(中国)とロマイン・ワテル(フランス)がそれに続いた。
27歳のルイテンは3打差でこの日をスタートしたがオープニングホールで3パットを叩き同組のホルヘ・カンピーロ(スペイン)がバーディを獲った事によりあっという間に差をたったの1としてしまう。
2番でのバーディですぐにダメージは食い止めたが6番(パー5)でワテルが4つ目のバーディを奪うとリードは再び1ショットになった。
2011年のイスカンダル・ジョホール・オープン(マレーシア)以来の優勝を狙うルイテンはそれに対し7番(パー5)で2パットのバーディを獲った。一方ワテルは9番(パー3)のサイドバンカーからのパーセーブに失敗し、トップとの差を3打に広げてしまう。
現在世界ランキング137位で月曜日にはトップ100に食い込むであろうルイテンはワテルが12番で3パット叩いてしまうと少し余裕を取り戻した。しかし、11番(パー3)で全く同じ過ちを犯しボギー。その間15番(パー3)ではリャンがバーディ、そして10番(パー5)と12番でビヨーンが一つずつスコアを上げて2ショット差まで迫った。
ルイテンが14番のティに上がったところで、落雷の恐れのためプレーは延期になった。しかし1時間後に再開した時に悪影響は無く、16番ではアプローチでバックスピンをかけたボールがホールすれすれ迄戻り簡単にバーディを奪う決定的なプレーを見せた。
「すばらしい一週間だったのでとても、とてもうれしいです」とルイテンは述べた。「長い一日でした。ボギーからのスタートでしたがボールはしっかり打てていたのでそれだけに集中するようにしました。グリーンをとらえる事。2パットで決め他のプレーヤーには自分の後を追わせる事」。
「残念ながらグリーンで何度かミスをしてしまい、パットもたくさん外しました。でも、16番のバーディの後3打差になって少し余裕がでました。最終2ホール連続パーでトロフィーを勝ち取れるのは嬉しいです」。
天候の為のプレー延期についてルイテンは語った。「その時はそのままプレーしたかった。でも結果的には一息つけて良かった。あまり良いプレーができてなかったので少し食べて新たに集中し直し、パーを狙って行く中にバーディも少し獲れたらいいと思い、それを実行しました」。
ビヨーンは後悔の残る大会となったが勝者に祝福の声をかけ今後の活躍を期待するとルイテンに伝えた。
「週末とても良いプレーができていたが今日の出来では足りなかった」とビヨーン。「6番(パー5)をボギーとした時点で難しくなりました。それでも終盤は良いプレーができましたし、少しでもプレッシャーをかけようと励みました」。
「17番での跳ね方は不運でした。もっとプレッシャーをかけたかった。しかし、ここでの目標は優勝か、最低でもトップ10に入る事でしたので、それは達成でき、まあ満足しています」。
「たくさん良いショットを打ちました。16番でのパットは少々アグレッシブに行き過ぎたかもしれませんね。今日はなかなか入ってくれませんでした。しかし、今週ずっとパッティングの調子は良いです。長い間悩まされた最大の問題だったので2週間続けてパッティングの調子が良いのはありがたい」。
「ジューストは本当に長い間、優勝を伺える位置につけてきました。そして彼は素晴らしいプレーヤーです。脱帽です。今週も最高のゴルフを見せてくれました。ヨーロピアンツアーに参加する他の選手がそうであるように、彼も優勝に値する実力を持っています」。
「先週の日曜日に彼とプレーした時に彼がワールドクラスのプレーヤーになる要素を全て身に付けていると確信しました。彼は優勝を僅かの差で逃した時でも立派にふるまった。だから脱帽です。当然の勝利です」。