オムスビーとフォンバニが一歩抜け出す
バランタイン・チャンピオンシップ2日目、後半2つのバーディを奪ったオーストラリアのW・オムスビーが首位タイに立った。
4度のヨーロピアンツアーのQスクールを経験した33歳のオムスビーは今週、アジアンツアーとの共催のメンバーとして、スコア「67」の5アンダーで2日目をラウンドした。
初日を「70」としたオムスビーはこれで通算7アンダーとし、2日目を「69」で回ったタイのA・フォンバニと共に首位タイとしている。
初日は視界不良のため2時間の中断があり、2日目は雷による80分の遅延によりおよそ選手の半分が残りのホールを3日目の早朝からラウンドする。
初日の続きを2日目早朝からスタートした70人の選手のうちのひとりであるオムスビーは予選2日目のラウンドで2番ホールをボギーとしたものの、バックナインを「32」とし優勝争いをリードしている。
今月初旬にインドで開催されたパナソニック・オープンでプロ初優勝を飾ったオムスビーは好調を維持し、7番ホール、9番ホールで素晴らしいロングパットを披露した。そして16番ホール、18番ホールのパットでついに首位に立った。
「今の僕のゴルフはとてもいい感じだ。ここ2週間は地元で練習をしていた。好調のままこの大会に出場できたことは良いことだ」とオムスビーは言った。
「サスペンデッドとなる前の2番ホールで3パットをしてしまい、3番ホールと4番ホールでグリーンに速さに苦戦したよ。その後もいくつかのパットをショートしてしまったけど7番から9番ホールでは良いプレーができた。」と彼は言った。
ここ最近、自身初のアジアンツアー優勝を飾ったフォンバニは「今日の出来、そしてスコアをとても嬉しく思っているよ。明日も同じゲームプランで臨み、そこから更に上を目指したいね。」
「自分自身のゴルフに集中すればいつもベストな結果が得られるんだ」
南アフリカのJ・クルーガー、スウェーデンのA・ノーレン、そしてイングランドのJ・モリソンは首位から1打差の2位につけている。
ノーレンが2番ホールのアプローチを打とうとした時に、彼から数ヤードしか離れていない藪から野生のシカが飛び出すというサプライズもあったが、彼はこれを切り抜けた。
幸運なことに彼は走って逃げるシカに気が付く前にスイングを終えていたが、その後もシカは驚いて少し飛び跳ね、そしてテレビカメラに向かっていぶかしげな表情をしていた。
ヨーロピアンツアーで3度の優勝を経験しているノーレンはそのホールをパーとし、上がり6ホールで4バーディを奪い2日目を終えた。
大会前、優勝候補筆頭だったL・ウーストハイゼンは初日を「69」、2日目を「71」とし、首位から3打差の位置につけている。
全英オープンで優勝経験のあるウーストハイゼンはこの日2バーディ、15パー、そしてグリーン左サイドからの寄せワンに失敗し9番ホールでの唯一のボギーという成績だった。
イングランドのT・フリートウッドは2ホールを残し荒天による遅延の合図が鳴らされるまでは7アンダーの素晴らしいゴルフをしていたが、再開後に残り2ホールを共にボギーとしスコアを5アンダーに落とした。
遅い組でスタートした選手のほとんどはスコアメイクに苦戦したが、その中でスコットランドのS・ギャラハーはフロントナインを「34」で回りバックナインに入っても12番ホールでバーディを奪った。
初日首位タイだったJ・エドフォース、M・ボールドウィン、そして金基換は揃って2日目を1オーダーで回り通算4アンダーとした。オーストラリアのK・プラットはバックナインを3オーバーとし通算2アンダーとしている。