「アルフレッドダンヒル選手権」について知っておくべき5つのこと
今週のDPワールドツアーは2年の中断を経て再開に漕ぎ着けた「アルフレッドダンヒル選手権」で、南アフリカのクルーガー国立公園の外れにあるコースを再訪する。大会について知っておくべき5つの重要事項は次の通り。
帰ってきた「アルフレッドダンヒル選手権」
2020年シーズンは幸運にも「アルフレッドダンヒル選手権」を2度にわたり開催することができたが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止を余儀なくされた。そして今、我々は1年を通して最も待ち望まれる大会の一つを、レパードクリークCCにて再び目の当たりにしようとしている。大会が現行のフォーマットで開催されるようになった2000年の第1回大会を制したのは、その16年204日後にツアー2勝目を挙げることになるアンソニー・ウォール。翌2001年大会では、その12年後に「マスターズ」制覇を遂げるアダム・スコットが優勝を果たしている。ジャスティン・ローズは2002年のこの大会でDPワールドツアー初制覇を遂げており、ほかにもシャール・シュワルツェルやアーニー・エルスといったメジャー王者がこの大会でトロフィーを掲げている。
ベゾイデンハウトの防衛戦
2年前にこの大会でDPワールドツアー2勝目を挙げた南アフリカのクリスティアン・ベゾイデンハウトは、その翌週に開催された母国のナショナルオープンでツアー3勝目を挙げた。その後、彼は真に国際的な選手となり、米PGAツアーで2位に入ったほか、「プレジデンツカップ」出場も果たした。世界ランキングでトップ50圏内返り咲きを果たし、4年連続での「マスターズ」出場を狙うベゾイデンハウトは、母国で出場した直近のDPワールドツアー2大会で連続してトップ5に入っている。
地元ファンを沸かせるエルス
南アフリカのゴルフ界でアーニー・エルスを上回るビッグネームはほとんどいないわけだが、今週はそのビッグイージーが大会のヘッドラインを飾ることになる。DPワールドツアー28勝を誇る彼は、大会が初めてレパードクリークで開催された17年前にこの大会を制覇した。なお、2005年にはこの大会を含めてツアー4勝を挙げている。現在、53歳の彼はシニアツアーを中心にプレーしているものの、2018年と19年にここマレラネで予選を通過しており、今週も週末に大ギャラリーを引き連れてプレーすることを望んでいる。
好調の波に乗るローレンス
前週の「インベステック南アフリカオープン」での勝利を経てレパードクリークへとやって来る地元期待のスリストン・ローレンスは世界的に見ても、この1年間で最も好調の波に乗っている選手の一人である。わずか13カ月前の世界ランクは555位だったが、現在は64位まで浮上している。昨季は「ヨハネスブルグオープン」と「オメガヨーロピアンマスターズ」を制覇し、年間ランクを14位でフィニッシュするとともに、2022年サー・ヘンリー・コットン新人賞を獲得し、今季はレース・トゥ・ドバイランキングで首位に立っている。
大自然の中を歩く
そうそうたる面々のフィールドや大ギャラリーを魅了するのは、大会の豊かな歴史だけではない。素晴らしきクルーガー国立公園の存在も忘れてはならない。南アフリカ最大の保護地区の一つであるクルーガーには、野生動物のビッグ5であるライオン、ヒョウ、サイ、ゾウ、そして水牛が生息しており、出場選手の多くはラウンド前に野生の巨獣を目撃するべく、公園内を探検することになるだろう。逆に、この大会では、翼を持った動物や泳げる動物たちがフィールドの選手たちを観戦するのも、しばしば見られる光景となっている。