DPワールドツアー年間王者へのシナリオ
DPワールドツアーがシーズン終幕を迎える今週のドバイでは、7人が欧州ナンバーワンの称号を手にする可能性が残されている。
今大会では「ロレックスシリーズ」初制覇を目指すロリー・マキロイ(北アイルランド)とライアン・フォックス(ニュージーランド)のみ、自力での年間制覇が可能で、優勝すれば無条件で年間王者戴冠が決まる。
2人以外の5人は、他力が必要な状況となっており、ジュメイラGEでの年間王者へ考えられるうるシナリオは次の通りとなっている(注:以下のシナリオの順位は、いずれもタイは含まず単独のみ)
マキロイは、128ポイント差でDPワールドツアーランキングの首位に立っていることから、年間王者がかかる7人では、最も有利な立場にある。勝利、あるいはすべての当該選手よりも上の順位でフィニッシュすることで、4度目のハリーバードントロフィー獲得を果たすことになり、2位となった場合はフォックスのみ、逆転での年間制覇が可能となるが、その場合、フォックスは優勝が必須となる。
フォックスは優勝すれば、ニュージーランド人選手として初の年間制覇を果たすことになるが、理論上は13位までに入れば年間王者の称号を手にする可能性が残される。彼は2位に入った上でマキロイの順位を上回れば、年間王者となり、3位以下の場合、後続の選手たちにチャンスの扉を開くことになる。
「全米オープン」王者が年間王者となるには、2位以上が必要であり、なおかつフォックスとマキロイの順位次第となる。フィッツパトリックが優勝したとしても、ランキングで前を行く2人のどちらかが2位に入った場合、年間王者の栄冠はその2位に入った選手に輝くことになる。フィッツパトリックが2位でフィニッシュした場合、彼が年間王者となるには、フォックスが優勝せず、マキロイが7位を下回る必要がある。
他に年間王者の可能性があるのは?
トミー・フリートウッド(イングランド)、ビクトル・ホブラン(ノルウェー)、シェーン・ローリー(アイルランド)、そして、アドリアン・メロンク(ポーランド)にもハリーバードントロフィーを掲げるチャンスは残されているが、彼らは優勝した上で、以下の条件が満たされる必要がある。
フリートウッド: マキロイが3位を下回り、フォックスが2位を下回る。
ホブラン: マキロイが4位を下回り、フォックスが3位を下回る。
ローリー: マキロイが7位を下回り、フォックスが5位を下回り、さらにフィッツパトリックがトップ2入りならず。
メロンク: マキロイが16位を下回り、フォックスが8位を下回り、さらにフィッツパトリックがトップ2入りならず。