2021年 ケニアオープン

「ケニアオープン」について知っておくべき5つのこと

2021/03/18 06:08
大会が開催されるナイロビのカレンCC(Stuart Franklin/Getty Images)

今週は、「マジカルケニアオープン」がナイロビのカレンCCで2週連続の開催となる最初の大会として、ヨーロピアンツアーのスケジュールに復帰する。知っておくべき5つの事柄は次の通り。

ケニア再訪

新型コロナウイルスの感染拡大により2020年大会が中止となったこの大会が、同コースで開催されるのは、今回が2回目となる。前回は、2019年にヨーロピアンツアー開催コースとしてデビューを果たしたわけだが、今回は同コースで今週の大会と来週の「ケニアサバンナクラシック」の両方が開催される。

ミグリオッティの防衛戦

昨年の大会は新型コロナウイルスの感染拡大により中止となったため、2019年にこの大会を制覇したグイド・ミグリオッティ(イタリア)は、タイトルを防衛すべくカレンCCにやって来る。

ヨーロピアンツアー出場14大会目でツアー初優勝を遂げたミグリオッツィは、2年前の大会で、いずれもスリリングな展開となった最終日に一時首位タイに立ったジャスティン・ハーディングルイ・デ・イェーガーガガンジート・ブラー、そしてカル・サモーアといった後続選手を引き離し、最後は同組でプレーしたアドリ・アーナスとの一騎打ちを制した。

その年の「ベルギーノックアウト」でも優勝を遂げたミグリオッティは、2019年以来の優勝を狙っており、前週の「コマーシャルバンクカタールマスターズ」で2位に入った勢いをさらに加速させようと、ケニア入りしている。前週の最終ラウンドで、このイタリア人選手はわずか4人しか達成できなかったノーボギーのラウンドを遂げ、6アンダーの「65」をマークして、優勝したアントワン・ロズナーと1打差で大会を終えた。

豊かな歴史

ケニアオープンがツアーの国際スケジュールに登場するのは、2021年大会が2回目ながら、50年以上前から開催されているこの大会は、豊かな歴史を持っており、歴代王者にはそうそうたる顔ぶれが並んでいる。

1967年に始まったこの大会では、サファリツアー時代にセベ・バレステロスイアン・ウーズナムといった面々が優勝した。大会は1991年にヨーロピアンチャレンジツアーに組み込まれた。

1991年以降に開催された27回のケニアオープンでは、これまで全て異なる王者が戴冠している。

フィールド

セーデルベリ※写真は2020年「ウェールズオープン」(Ross Kinnaird/Getty Images)

今週は、ミグリオッティ、ロレンツォ・ガッリアーロン・ライヘイドン・ポルテウス、そしてセバスティアン・セーデルベリと、直近5回のケニアオープン王者が出場する。そのうち、ミグリオッティ、ポルテウス、そしてセーデルベリの3人は、いずれもカレンCCで優勝を遂げている。また、2007年にこの地でプロ2勝目を挙げたエドアルド・モリナリも、今週のフィールドに名を連ねている。

一方、前週54ホール終了時点で首位に立ち、2位タイで大会を終えたダレン・フィチャートは、今週の大会で金字塔を打ち立てる。これまでヨーロピアンツアーで5勝を挙げている南アフリカ出身の45歳は今週、ツアー出場400回を果たすのである。

赤い装いの男

オーガスタナショナルで「マスターズ」王者が袖を通すグリーンジャケットが、ゴルフ界で最も有名なジャケットであることに疑問の余地はないが、ケニアは大会50周年の記念行事の一環として、2018年ケニアオープンでレッドジャケットを導入し、ファッション競争に名乗りを上げた。

イタリアのロレンツォ・ガッリは、史上初めてケニアオープン優勝者として、地元でデザインされた赤いジャケットに袖を通した。ケニア人ファッションデザイナーで、ニック・オンドゥ・サートリアルの代表であるニック・オンドゥがデザインした赤いジャケットは、後身頃と袖が注文仕立てになっている。

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