「サウジインターナショナル」で知っておくべき5つのこと
ロイヤルグリーンズG&CCで開催される第3回「サウジインターナショナル」について知っておくべき5つの事柄は次の通り。
第3回大会
今週開催の「サウジインターナショナル」は、今季のデザートスイング最終戦であり、フィールドにはメジャー王者13人に加え、世界のトップ10から4人と、豪華な顔ぶれがそろった。その一人は、2019年の大会王者である世界ナンバーワンのダスティン・ジョンソン。そして昨年、そのジョンソンに2打差をつけて優勝した同じくメジャー王者であり、ディフェンディングチャンピオンのグレーム・マクドウェルも出場する。
ロイヤルグリーンズG&CC
キングアブドラエコノミックシティにあるロイヤルグリーンズG&CCは、王国が誇る18ホールのチャンピオンシップコースであり、紅海の絶景を臨む地に広がっている。ヨーロピアンゴルフデザインにより設計され、トゥルーンにより管理されるパー72のコースは、最大の全長が6900ヤードあまりとなっており、サウジアラビアの西海岸で唯一の芝生コースである。
マクドウェルの防衛戦
グレーム・マクドウェルは昨年の第2回「サウジインターナショナル」で実に2037日ぶりのヨーロピアンツアー制覇を果たし、ツアー通算勝利数を11に伸ばした。それ以降、マクドウェルはなぜか調子が出ない。ディフェンディングチャンピオンとしてサウジに帰って来ることで、その流れが変わればと期待している。「今週、また勢いを取り戻すことができればと思っている」とマクドウェル。「そうなれば、かなり素敵だね。良い思い出のある場所に来ると、自分が成功している姿を簡単に思い描くことができる。今の自分には、十分にバーディを奪って競い合う上で、少しの自信と自分への信頼が欠けていると思う」
「これまでのところ、残念な中東シリーズになっている。先週のドバイでは、少しの差で予選落ちだった。今週は是が非でも良いプレーをして、シーズンを始動させたい。今年に関しては強気でいるし、どこかで(うまく)始動させなければならないので、今週それができれば」
大会デビューのスター選手たち
それぞれ「オメガドバイデザートクラシック」と「アブダビHSBC選手権」を制覇したばかりのポール・ケーシーとティレル・ハットンは、何れも今週の大会は初出場となる。ハットンにとっては、豪華フィールドでプレーすることによる世界ランキングと「ライダーカップ」のポイント獲得機会がモチベーション増につながっているようだ。
「見ての通り、今週は多くの世界ランキングポイントが獲得できる。これはやる気が高まるよね」とハットン。「いつもより少しばかりモチベーションが増す。それに、『ライダーカップ』ポイントもかけてプレーすることになる。だから、今週は多くのことがモチベーションにつながっているし、これは間違いなく素晴らしい週に開催される、素晴らしい大会になるだろうね」
この他には、トミー・フリートウッド、トニー・フィナウ、ケビン・ナ、そして直近のヨーロピアンツアー出場となった「DPワールドツアー選手権」で3位に入ったビクトル・ホブランも今週大会デビューを果たす。
「ライダーカップ」ポイント
9月に米国のウィスリングストレイツへ乗り込むチーム入りを目指すレースであるヨーロピアンポイントリストは、2週間前に再開した。先週、このポイントリストで最大の動きを見せたのはポール・ケーシー、ロバート・マッキンタイア、そしてビクトル・ホブランの3人だった。
ケーシーはヨーロピアンポイントリストで順位を37上げて14位に浮上し、世界ポイントリストでは20位上げて6位に浮上。これで彼はウィスリングストレイツ行きのチームへ自動選出される圏内に入った。彼は今週出場する自動選出圏内に入っている6人の選手の一人であり、彼以外では、トミー・フリートウッド、ティレル・ハットン(何れもヨーロピアンポイントリスト)、そしてビクトル・ペレス、ダニー・ウィレット、ベルント・ヴィースベルガー(世界ポイントリスト)がこれに該当する。
一方、マッキンタイアはヨーロピアンポイントリストで順位を3つあげて10位に、世界ポイントでは5つ上げて11位に浮上した。ホブランは世界ポイントで順位を6つ上げて13位に浮上しており、両者ともに今週はパドレイグ・ハリントンのチーム入りを目指しさらなるポイント獲得を狙うことになる。