2021年 オメガドバイデザートクラシック

モリカワ、ローズらメジャー王者がエミレーツGCに集結

2021/01/13 16:15
3年連続の出場となるシェーン・ローリー(写真は2020年全米プロゴルフ選手権)

「オメガドバイデザートクラシック」にシェーン・ローリー(アイルランド)、アーニー・エルス(南アフリカ)、パドレイグ・ハリントン(アイルランド)、グレーム・マクドウェル(北アイルランド)、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)、ダニー・ウィレット(イングランド)、そしてマルティン・カイマー(ドイツ)といったメジャー王者たちが出場することが決定。既に発表されているスター揃いのフィールドが更に豪華さを増すこととなった。

以前よりコリン・モリカワジャスティン・ローズ(イングランド)、そしてセルヒオ・ガルシア(スペイン)の出場は発表されており、1月28日から31日にかけて開催される同大会には、10人のメジャー王者たちが揃い踏みすることになる。

更にエミレーツGCのフィールドには、トミー・フリートウッド(イングランド)、イアン・ポールター(イングランド)、リー・ウェストウッド(イングランド)、ティレル・ハットン(イングランド)、ポール・ケーシー(イングランド)、ラファ・カブレラベロー(スペイン)、そしてマシュー・フィッツパトリック(イングランド)といった「ライダーカップ」のスター選手たちもその名を連ねている。

欧州外の開催大会では欧州ツアーで最古の歴史を持つ「オメガドバイデザートクラシック」は、長年にわたり保ってきた、世界最高の選手たちにとって魅力的な、ワールドクラスのフィールドが集う大会というステータスを継続させることとなる。

欧州勢で最後にメジャー制覇を遂げているアイルランドのローリーは、2019年に6打差でロイヤルポートラッシュでの「全英オープン」を制覇し、メジャーでは2014年以来となる大差での優勝を果たした。

この33歳にとって、「オメガドバイデザートクラシック」への出場は3年連続となり、彼は2年連続でトップ15入りしている地での更なる飛躍を見据えている。

「僕は中東でその年を始めるのが大好きだし、これは素晴らしい街で開催される特別な大会なんだ」とローリー。「僕はここ2年、この大会で良いプレーができているし、今月もそれを持続させ、今一度ここで実りの多いシーズンのスタートを切ることができればと思っている。フィールドは良い感じに仕上がってきているし、また素晴らしい1週間となる準備が整ってきているね」

1994年の「ドバイデザートクラシック」で欧州ツアー初優勝を遂げたメジャー4勝のアーニー・エルスは、同年の「全米オープン」でメジャー初制覇を成し遂げ、ゴルフの殿堂入りへと繋がるキャリアを始動させた。

エルスは2002年と2005年にも「ドバイデザートクラシック」を制覇しており、同大会で3勝した最初にして唯一の選手となっている。

「3度優勝の王者としてこの大会と関われることを誇りに思う」とエルス。「これはこの地域にプロゴルファーを連れて来た新機軸の大会だったし、この大会もこの街も、僕が初めてここに来た1990年代初頭から、かなりの成長を遂げたね。ここでは素晴らしい週もあったし、何度か打ちのめされたこともあったけれど、それがゴルフの本質だから。今年の大会がどうなるのか、待ち切れないね」

「ライダーカップ」欧州代表の現キャプテンであるハリントンは、多くの選手にとってシーズン序盤の好調振りを見せつけたい存在となるが、メジャー3勝のハリントンはメンバー選考のための視点に加え、彼自身も競い合うモードで大会に臨むこととなる。

2007年と2008年に「全英オープン」を連覇し、2008年の「全米プロゴルフ選手権」も制覇したハリントンは、2001年に「オメガドバイデザートクラシック」で2位に入っており、9度目の大会出場を享受する心持ちでいる。

「昨年、僕は15年振りにオメガドバイデザートクラシックでプレーしてみて、すぐに自分が何を逃してきたのか実感したよ」とハリントン。「これは質の高いゴルフコースで開催される素晴らしい大会であり、今年も出場できることを喜びに感じている」

「ライダーカップのキャプテンとしては、代表チーム入りを争っている選手たちに注目することが重要だし、エミレーツGCの与える試練を楽しみにしている」

6度目の大会出場となるグレーム・マクドウェル(写真は2020年チャールズ・シュワブチャレンジ)

ここ7年で6度目の大会出場となるマクドウェルは、昨年「サウジインターナショナル」で2014年以来のヨーロピアンツアー制覇を果たして勝者の輪に返り咲き、成功裏に終えたシーズンを経ての新シーズン入りとなる。

この北アイルランド人選手は、2010年にペブルビーチでの「全米オープン」を1打差で優勝し、40年振りに同大会を制覇した欧州出身選手としてその名を歴史に刻むと、同年の「ライダーカップ」ではケルティックマナーでの思い出深い月曜決着で、欧州代表の勝利を決めるポイントを挙げた。

「オメガドバイデザートクラシックは、長年の歴史と過去の大会王者の顔ぶれという両面において、ヨーロピアンツアーで最も高名な大会の一つとして傑出した存在となっているし、僕もその優勝者リストに加わることができれば素敵だね」とマクドウェル。「ドバイは年々成長してきた都市であり、この大会もまた同様に成長してきたけれど、それはこのゴルフコースが真のクラシックだからなんだ」

「マジリスは、ティショットとフェアウェイからのショットの両方の精度に対して見返りがあるという意味で僕に合っているし、僕が優勝争いをできると感じているコースなので、あのコースに出てプレーするのを楽しみにしている」

スウェーデン出身で44歳になったステンソンは、2001年以来、毎年この大会に出場しており、2007年に大会制覇を遂げると、2016年には「全英オープン」で、メジャー制覇の念願を叶えた。

「もちろん、この大会のことは好きだよ。ドバイには長い間住んでいたし、大会では2007年に優勝しているからね」と「ライダーカップ」に5度の出場経験を持つステンソン。「常に、素晴らしいゴルフコースで過ごす素晴らしい1週間になるし、これは誰もが欲しがるタイトルであり、過去の王者でいるのは良い心持ちがするものだよ」

ウィレットもまた、メジャー制覇の前に「オメガドバイデザートクラシック」を制覇した選手の一人であり、彼は2016年にこの大会と「マスターズ」の両方で優勝を果たした。

「過去の王者として、この大会は自分にとって特別だし、毎年ここへ戻ってくるのが大好きなんだ」と、5年前に「ライダーカップ」デビューを果たし、今回が11回目の大会出場となるウィレット。

メジャー2勝のカイマーは、その2勝目を8打差で優勝した2014年の「全米オープン」で挙げており、「オメガドバイデザートクラシック」は今回が12度目の出場となる。このドイツ人選手は、初出場だった2008年に2位に入るなど、この大会では4度のトップ10入りを果たしており、今年は再び優勝を狙って出場する。

「この大会は長年僕のスケジュールに入るお決まりとなっているけれど、それは常に楽しめる1週間だからなんだ」と、2012年に“メダイナの奇跡”で勝利を決めるパットを沈め、「ライダーカップ」の歴史にその名を刻んだカイマーは述べた。

「背景に摩天楼がそびえ立つマジリスコースは、世界で最も有名なゴルフコースの一つであり、常に興奮を提供してくれる。ぜひ、僕の名を歴代王者のリストに加えたいところだね」

第32回大会は、招待客のみの来場となるが、大会の模様は主要スポーツ放送網で世界配信され、ハイライトや独占インタビューの模様は、「オメガドバイデザートクラシック」のソーシャルメディアを通じて配信される。

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