「ASIスコットランドオープン」で知っておくべき5つのこと
2020年「ASIスコットランドオープン」で知っておくべき5つのトピックスは次の通りである。
「ロレックスシリーズ」再開
「ASIスコットランドオープン」は、1月に開催された「アブダビHSBC選手権」に続く、今季「ロレックスシリーズ」の第2戦となる。この後、「ロレックスシリーズ」は2週連続開催となり、来週はウェントワースで「BMW PGA選手権」が開催される。
ルネサンスで待つ別世界
異なるルート、新設された複数のティボックス、そして予想される東からの風も相俟って、今週の「ASIスコットランドオープン」で選手たちを待ち受ける試練は、記録破りの大会となった昨年とはまったく違うものになるだろう。
変更されなかった4ホール(8番、9番、17番、18番)を除くと、ベルント・ヴィースベルガーがヨーロピアンツアー6勝目を挙げたコースは、その様相を異にしている。「間違いなく、更にプレーし甲斐のあるコースになりました」と、ルネサンスクラブCEOのジェリー・サバディ。
「昨年のコースは、ラフが無防備で踏みつけられた状態でしたが、今年はまさに“ラフ”となります。4つのティを新設して距離を伸ばし、コース設定を担当するツアーの競技員に選択肢を与えました。必要に応じて距離を伸ばしたり、短くしたりすることができるようになりました」
「ルーティング変更の目的は、終盤のホールをウォーターハザードに近づけ、テレビ映えさせるところにありました。歩く距離が長くなったところが数カ所ありましたが、8月の「スコットランド女子オープン」ではうまく行きましたので、今回もまた同じようにします」
ヴィースベルガーによる防衛戦
ディフェンディングチャンピオンのベルント・ヴィースベルガーは史上初となる大会2連覇を目指し、今年のタイトル防衛に臨むことになる。フランスのベンジャミン・エベールとともに通算22アンダーをマークし、大会の最少通算スコアを更新したヴィースベルガーはプレーオフを制して、3勝を挙げた2019年の2勝目を挙げた。その後、「レース・トゥ・ドバイ」をキャリアハイの3位で終えた。
豪華フィールド
今週ルネサンスにはヴィースベルガーに加え、多くの「ロレックスシリーズ」優勝経験者が出場し、そのなかにはトミー・フリートウッド、ダニー・ウィレット、そしてアブダビで直近の「ロレックスシリーズ」を制覇したリー・ウェストウッドが含まれる。
ウェストウッドとヴィースベルガーは今週7人出場する「スコットランドオープン」優勝経験者のうちの2人であり、他には元大会王者としてブランドン・ストーン、エドアルド・モリナリ、マルティン・カイマー、グレーム・マクドウェル、そしてトーマス・ビヨーンが今大会に出場する。エジンバラ出身のニール・フェンウィックも名を連ねた。彼は、ローリーがコロナ禍の中でもスコットランドの若手選手にプレー機会を与えるべく今夏新設した下部ツアー、タータンツアーから今大会の出場権を手にした。
ゴルフ・フォー・グッド
ヨーロピアンツアーの「ゴルフ・フォー・グッド」活動は、今週も新たに始まる#Medal4Heroesで継続されることとなる。#Medal4Heroesでは、新型コロナウイルスの感染拡大に立ち向かう現場の従事者とプロがペアを組み、トーナメント開催週の火曜に小規模メダルコンペで対戦する。「ベットフレッドブリティッシュマスターズ」での立ち上げ以降、「ゴルフ・フォー・グッド」はこれまで地元、英国内、そして国際的なチャリティ団体へ向け、約100万ユーロを寄付してきた。