2020年 英国マスターズ

UKスイング上位ランカーへ「全米オープン」出場権

2020/06/30 17:05
新規シリーズ上位者にうれしい特典※USGA提供

このほど、ヨーロピアンツアーの新規シリーズ、UKスイングの出場者へ新たなモチベーションが加わることとなった。第5戦を終えた時点のシリーズランキング上位者へ、2020年「全米オープン」の出場権が付与されることとなったのである。

UKスイングは、ニューカッスル近郊のクローズハウスにて、7月22日から25日にかけて開催される「ベットフレッド英国マスターズ」で開幕し、同時にヨーロピアンツアーの新たな取り組みであるゴルフ・フォー・グッドも開始されることとなる。この活動の一環として、シリーズでは6戦のみで争われる独自のランキングシステムが実施され、トップ10に入った選手には、それぞれチャリティー先を選ぶことのできる寄付金25万ポンドが支給されることになる。

米国ゴルフ協会(USGA)は、セルティックマナーで開催される第5戦の「ウェールズオープン」を終えた時点で、このミニポイントレースでトップ10入りした選手に、9月17日から20日にかけてウイングドフットGCで開催される「全米オープン」の出場権を与えることを確認した。

例年行われている伝統的な「全米オープン」予選会は、6月にウォルトンヒースで開催予定だった欧州予選会を含め、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて中止となったため、これまでのところ、同大会のフィールドは既に出場権を手にした選手たちのみで構成されていた。

ヨーロピアンツアーは7月9日からオーストリアで開催される「オーストリアオープン」で再開し、翌週もオーストリア開催の「ユーラムバンクオープン」を経て、その後は舞台を英国に移し、「ベットフレッド英国マスターズ」が開催される。

その後、マリオットフォレストofアーデンにて「イングリッシュオープン」が、マリオットハンブリーマナーにて「イングリッシュ選手権」が開催され、続いて「セルティッククラシック」と「ウェールズオープン」が、ニューポートのセルティックマナーリゾートにて2週連続で開催され、ベルフリーでの「UK選手権」でシリーズの終幕を迎えることになる。

ヨーロピアンツアー運営部長のキース・ウォルタースは、「USGAとの協議の結果、ヨーロピアンツアーの選手たちに『全米オープン』の出場機会を与えたいという我々の望みを先方と共有することができました。我々と共に、UKスイング第5戦終了時のランキングで与えられる新たな出場権を創出してくれたことに感謝しています」と述べた。

「UKスイング独自のポイントランキングには、新たに始まるゴルフ・フォー・グッドに関するインセンティブが発生しますが、今季メジャー第2戦の出場枠という新たなモチベーションが加わったことに喜びを感じています」。

USGA専務取締役のジョン・ボデンハマーは、「これまでイングランドで開催されてきた『全米オープン』予選会のフィールドは、毎年実力者揃いでしたので、我々は欧州の選手たちに対し、今年の選手権へ出場できる機会を設けることが重要であると考えてきました」と述べた。

「ヨーロピアンツアーとの素晴らしい共同作業により、2020年『全米オープン』の新たな出場枠を作り出せたことに感謝しています」。

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