米メディアも首位発進の「戦う会長」倉本昌弘に興味津々
2015/05/22 15:09
全米シニアプロで単独首位発進を決めた倉本昌弘は、ホールアウト後に、トーナメントリーダーとして記者会見に出席した。米メディアからは、日本プロゴルフ協会(PGA)の「会長職」と「選手」の二足のわらじについて質問が飛んだ。
肌寒く、強い風も吹いたこの日のコンディション。倉本は「アンダーパーでプレーできるとは思わなかった。前半1オーバー、後半1オーバーの2オーバーなら良いスコアだろうと思っていた」とスタート前のプランを明かし、ショットが冴えたこの日のプレー内容に満足そう。会見の進行役は、倉本が1982年の全英オープンで4位の実績を持ち、日本のPGAで会長を務めていることも説明した。
近況を問われた倉本は、昨年に会長となって以来、月に1度しか広島の自宅に帰れていない多忙な日常を強調。「練習もできていない」としつつ、主催者に請われて日本のシニアツアーには全試合出場していること、昨季は日本シニアツアーで賞金王となったことなどを自らの口で説明した。
アメリカでは、プレーヤー出身の会長職が珍しい現状もあり、現地メディアからは「選手として活躍することが会長の仕事になるのか?」との質問も飛んだ。「こうやって自ら選手としても活躍すると、“戦う会長”として新聞に載ることになるので、日本に向けて良い話題になる」との見解を披露した。
「この1アンダーを守っていれば、優勝も可能だと思う。自信は全然ないけど、首位をキープできるように頑張りたい」。ほかの選手とはちょっと違うモチベーションでアメリカでも戦っている。