米国シニアツアー

S.ジン「早起きは三文の損」

2002/11/05 09:00

米シニアツアー「ツアー選手権」最終日に珍事が起きた。

オーストラリア出身のスチュアート・ジンは、3日目を終えてトップと7打差で15位タイ。「爆発的なスコアが出れば逆転も不可能ではない」。そんな思いを秘めて、最終日の朝、意気揚揚と午前6:30にコースに現われた。

しかしコースに着いても、約束していた時間なのにキャディはいないし、コースも開いていない。「どうしたのだろう」といぶかしがっていた。

実は米国では、トーナメント3日目の土曜日をもって夏時間が終了。日曜日からは通常の時間に戻っていたのである。

つまり夏時間では午前5:30だったものを、この日を境に1時間分だけ時計の針を戻し、午前4:30にする必要があった。しかしジンは間違えて時計の針を1時間進めて午前6:30に設定してしまった。

ジンが午前6:30だと思ってコースに現われた時間は、実は午前4:30だった。

ジンが勘違いした理由は、オーストラリアでは、夏時間終了時には1時間進ませる方式を採用している。つまり米国とは丸っきり逆ということである。

日本ツアーでも活躍し、日本のファンにも馴染み深いオーストラリア出身のスチュアート・ジン。今季は米シニアツアーの「フォードシニアプレーヤーズ選手権」でメジャー優勝を飾り、一躍、世界の一流の仲間入りを果したが、まだアメリカでの生活には慣れていないようだ。

Golfweek