米国シニアツアー

シニアPGA新しい試みで「ギャラリーに優しく」

2002/04/30 09:00

いままでの「カントリーワイド・トラディション」は、ギャラリーにとって「不便で高い」印象の方が多かった。
まず交通の便も悪く、車でも遠いうえに駐車場の完備も悪かった。駐車場からのシャトルバスも土地柄台数が少なく、長時間待たされたり、駐車場から歩かされていたケースもある。また入場料も40ドルと高く、中に入ってからも飲み物に食事とバカ高いものばかり。

しかし、今年からは違う。もっとギャラリーに優しい大会になろう!という試みのもと、「スーパーステーション・マウンテン」に開催コースが移された。ここはハイウェイからも近く、広い敷地のため駐車スペースも問題ない。またシャトルバスも一番遠い駐車場からでもコース前の停留所に8分で到着する。
また入場料が20ドルと半額にされ、場内の食べ物も、ジュース類は1ドル、食事は2ドル、アルコール類も3ドルと驚くほど安い。そしてすべての収益金は寄付されているという仕組み。これにはギャラリーも大満足だった。

大会運営側「できれば家族で来て、楽しんで頂きたいと思って、値段にしても交通の便にしてもいろいろ検討しました。食事などは全部寄付してもらったんです。このような方法でやれば他の大会も格安でギャラリーに楽しんでもらえる。ゴルフの大会をもっと楽しむお客さんが増えてくれればいいですね。」

実際、昨年までの「トラディション」は最終日でさえ数千人のギャラリーだったことに対し、今年の大会は数万人のギャラリーが集った。またクラブハウスから遠いホールにもメジャーらしくギャラリーが集まったことからも、今回の試みの成功が伺える。