師匠の“サプライズお出迎え”にビックリ 藤田寛之「よくよく考えたらよくやれた」

前週の「全米シニアオープン」を2位で終えた藤田寛之が3日（水）、羽田空港に到着し帰国した。師と仰ぐ芹澤信雄らがサプライズで出迎え、健闘をたたえた。

「この状況は全く予想していなくて。このまま『日本プロ』の会場に急いで行かなきゃという頭だけで来たので、本当に今、この状況が信じられない」と喜んだ。

首位で迎えた最終日前には、芹澤から「楽しんできて」とメッセージを受け取っていた。悪天候で1日（月）にずれ込んだ最終ラウンド後半はスコアを落とし、リチャード・ブランド（イングランド）とのプレーオフに敗れて2位。「最終的に残念という思いがあるけど、よくよく考えたら、よくやれたんじゃないかと思う」と長い戦いを振り返った。

芹澤も「日米オープン制覇良かったね、とコメントを決めていたのでショック」と惜敗を残念がったが、単独2位は2001年大会を2位タイで終えた青木功を上回る日本勢最高位。「ここまで戦えたのは本当にすごい。ゴルフに対する姿勢を尊敬します」と称賛した。

藤田はこのまま4日（木）開幕の「日本プロゴルフ選手権」に参戦。賞金シードを持たない今季は、静岡県予選を突破して大会出場権をつかんだ。「あしたはちょっとフワフワした状態でのプレーになると思う」と疲労も残るが、「まずは4日間戦いたい」と意気込んだ。

日本プロの後は翌週の「長嶋茂雄招待 セガサミーカップ」、25日開幕の「全英シニアオープン」に出場を予定している。