2022年 チャブクラシック

64歳ランガー「与えられた才能で懸命に戦う」 米シニア最年長優勝記録を更新

2022/02/21 16:05
ランガーは衰え知らずの64歳(Omar Rawlings/Getty Images)

◇米国シニア◇チャブクラシック 最終日(20日)◇ティブロンGC(フロリダ州)◇6909yd(パー72)

ベルンハルト・ランガー(ドイツ)が、自身の持つ米男子シニアツアー(PGAツアーチャンピオンズ)の最年長優勝記録を更新した。

初日から「64」「68」「68」をマークし、通算16アンダーでプレー。3日間首位を守って2位と3打差の完全優勝を果たし、昨年10月に自身が打ち立てたツアー最年長優勝記録を64歳5カ月23日に塗り替えた。

ランガーはマスターズ2勝を含むPGAツアー3勝、欧州ツアー42勝をマーク。1983年に出場した日本ツアー「カシオワールドオープン」では、2位の中嶋常幸を2打差で振り切り日本ツアー初優勝を挙げるなど世界中のツアーで実績を残しており、2001年には世界ゴルフ殿堂入りも果たしている。

最年長優勝記録に加え、ランガーが更新を狙う記録はまだある。今大会の優勝でツアー43勝となり、ヘイル・アーウィンが持つツアー最多勝記録の45勝まであと2勝に迫った。優勝後の記者会見でランガーは「数年前までは記録更新はほとんど不可能だと思っていた。ここ3~4年はプレーオフで何度も負けていたから」と、これまで胸の内に秘めていた思いを語った。昨年10月からの5カ月で2勝を積み上げ「(記録更新を)早く実現しなければならない。2年も3年も待つわけにはいかない」と、偉業達成を見据えて意気込みを新たにした。

会見では「最大の協力者」だったコーチが1カ月前に亡くなったことも明かした。「彼とは48年間の付き合いだったので、とても悲しかった。私の周りには良い人たちがいた。素晴らしいキャディにも恵まれたし、良いチームにも恵まれた」と、改めてサポートしてくれるチームへの感謝を述べ、「私は地に足をつけて、自分に与えられた才能と賜物で懸命に戦うことが大切だと思う」と締めくくった。

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