2013年 タイランドゴルフ選手権

難度が大幅アップ? 日本勢はラフの深さに警戒心

2013/12/11 20:05
パワーヒッターの塚田好宣がラフに負ける場面も。とくにティショットの精度が鍵を握りそう

12日(木)にタイで開幕するアジアンツアー「タイランドゴルフ選手権」。今年で3回目の開催を迎え、いずれもアマタスプリングCCが舞台となる。過去2大会の優勝スコアは2011年のリー・ウェストウッド(イングランド)が通算22アンダー、昨年はチャール・シュワルツェル(南アフリカ)が通算25アンダーと、突出した数字で勝利を収めてきた。

ビッグスコアが出やすい感のある今大会だが、日本勢にコースコンディションを聞く限り、昨年までと比べて難度がアップしたという意見が多い。3年連続の出場となる石川遼は「池の周りにあったブッシュが無くなり、バンカーが増えて、ラフが深くなった。これが去年までとは違う3点」と説明。「ボールが深いところに沈むとウエッジで出すだけになる。なるべく入れないように、フェアウェイキープが鍵になる」と、根が強く、絡みつくように密集するラフを警戒した。

ラフに関しては、今年10月「日本オープン」覇者の小林正則も言及。国内ツアー屈指のパワーヒッターとして鳴らす小林をして「去年よりラフが深い。入れるとまったくチャンスが無いし、去年よりもシビアになっている」と言わしめるほどだ。

また、石川と同じく3年連続出場となる片岡大育は距離の長さに顔をしかめる。昨年と比べ、ティグラウンドが下がった2ホールの飛距離が延長。11番(パー5)が537ヤード(+17ヤード)、14番が496ヤード(+18ヤード)の設定となり、「14番が異常に難しくなった」と嘆き節だった。

その一方で、「ラフに入らずフェアウェイさえキープできれば、ほとんどのホールでバーディを狙える」と断言する石川。「優勝スコアは大きい(ロースコア)かもしれないけど、予選カットラインは変わる(下がる)かもしれない」と予想する。ほんの僅かの差でチャンスにも大叩きにもつながる今年のコースセッティングが、展開にどのような変化を生むのか注目したい。(タイ・チョンブリ/塚田達也)

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