ノーマン率いる新組織への対抗策? R&Aがアジアンツアー賞金王への全英切符を見直し
2021/12/19 07:35
男子ゴルフのメジャー「全英オープン」を主催するR&Aが、アジアンツアー賞金王に対して翌年全英への出場資格を付与しないことを決めた。
コロナ禍で統合されたアジアンツアーの2020-21年シーズンは22年1月に2試合を残しており、ウェイド・オームスビー(オーストラリア)がレースでトップに立っている。2002年以降の賞金王には翌年全英の出場権が付与されており、例年通りなら22年大会(7月14日~/スコットランド、セントアンドリュースオールドコース)に参戦できるはずだったが、別の資格で切符をつかむ必要が出てきた。
R&Aは「我々は随時、大会出場資格の見直しとアップデートを行っており、いかなる変更も大会委員会によって慎重に検討されている」と声明を発表。アジアンツアーは「R&Aがアジアンツアー賞金王を2022年全英オープンの出場資格から除外する決定を下したことに驚き、失望している。この決定に明確な根拠やメリットがあるとは思えない」と抵抗感を隠さなかった。
アジアンツアーはグレッグ・ノーマンがCEOを務めるリブゴルフ・インベストメンツから巨額の出資を受けるなど結びつきを強めており、22年2月にはツアーのフラッグシップイベントとして「サウジインターナショナル」の開催を予定。今回のR&Aの決定はそういった動きへの対抗措置との憶測も呼んでいる。
一方でアジアンツアーのスケジュールに組み込まれている来年1月の日亜共同主管競技「SMBCシンガポールオープン」をはじめ、3月「ニュージーランドオープン」と6月「コロン韓国オープン」上位者には全英出場権が与えられる。