五輪組織委、霞ヶ関CCに女性制限改善を申し入れ 「会場変更は考えず」
2017/02/03 20:07
2020年東京五輪のゴルフ会場の霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県)が女性の正会員を認めていない問題で、大会組織委員会や日本オリンピック委員会(JOC)は3日、都内で同CC側と協議した。組織委は同CCの規則の速やかな改定を申し入れた一方で、「コースは五輪会場にふさわしい。変更は考えていない」(布村幸彦副事務総長)との認識を示した。
協議には組織委の布村氏、JOCの平岡英介専務理事、霞ヶ関CCの木村希一理事長らが出席した。同CC側は「プライベートコースとして歴史があるので、変えるのはなかなか難しいが、会員の意見を聞いて取りまとめに努力したい」との主旨を述べたという。
布村氏は協議後、近く開かれる予定の同CC理事会で「議論してもらうことを期待している」と話した。
国際オリンピック委員会(IOC)は、規則について「差別を禁じた五輪憲章に抵触する」と組織委に指摘。安倍首相や小池百合子都知事も、規則を疑問視している。