安倍首相が五輪会場・霞ヶ関CCの会員問題に言及

2020年東京五輪ゴルフ競技会場の霞ヶ関カンツリー倶楽部（埼玉県）が、女性に正会員の門戸を開放していない問題で、安倍晋三首相は31日、参議院予算委員会で「そこで五輪を開くのはどうかという意見があるのは当然」との認識を示した。

松沢成文議員の質問に対し、「たとえば、丸川（珠代）五輪担当大臣と一緒に、霞ヶ関CCで日曜にプレーができない。そもそも、そこで五輪を開くのはどうかという意見があるのは当然だと思う」と答弁した。

プライベートクラブながら東京五輪の競技会場となった同CCは、現在、日曜にプレーできるのは原則として正会員のみ。東京都の小池百合子知事が1月、女性が正会員になることのできないクラブ規則に疑問を呈し、国際的にも注目を集める問題となった。

日本ゴルフ協会（JGA）は同日、参院での安倍首相の発言と前後する形で、「最近になって国際オリンピック委員会が東京五輪組織委員会に対して、正式に女性正会員への開放を要請しており、現在、国際ゴルフ連盟、組織委員会、JGAと霞ヶ関CCで対応を検討しているところ」などとする『競技会場問題に関する見解』を発表した。