伝説アマゴルファーの映画
1913年全米オープン、当時のタイガー・ウッズ的存在であったハリー・バードンとテッド・レイの2人を破ったアマチュアがいた。高校を卒業したばかりで弱冠20歳だったフランシス・ウイメットだ。そのウイメットの伝説的な活躍が90年もの時を越え、スクリーンに蘇ることになった。
マーク・フロスト氏の最新著書“The Greatest Game Ever Played”(訳:史上最高の試合)を出版。テレビドラマの作家として名高いマーク・フロスト氏は警察ドラマ“ヒルストリート・ブルース”や日本でも爆発的な人気を誇った“ツイン・ピークス”などを手がけている。
マーク・フロスト氏
「フランシス・ウイメットは弱冠20歳で伝説的な名勝負を繰り広げました。しかしその後に出現したボビー・ジョーンズの存在で、ウイメットの印象は薄められてしまったのです。というのも、ウイメットは最後までアマチュアでしたし、ビジネスマンとしての顔を持ち、しっかりと家族を養っていたのです。この本を書き上げるにあたって、読んで当時の試合の様子が目の前に浮かぶような細かい描写を心がけました。まるで1913年に舞い戻ってその場で名勝負を観戦しているような気持ちを味わってもらえるように」
すでにウォルト・ディズニーとの映画契約が決まっているこの新書。来年初めから撮影が開始されるという。しかしハリウッドはゴルフ映画ではあまり成功を収められてきていない。この映画は大丈夫なのだろうか?
マーク・フロスト氏
「これはゴルフ映画にするつもりはありません。ヒューマンドラマです。例えば、“炎のランナー”をただの陸上映画だと誰も思ってませんよね?フランシス・ウイメットがゴルフを通じて乗り越えた苦悩や挑戦を描いているドラマなんです。配役に関しては現在検討中ですが、どうしても譲れないのが、演技よりもゴルフのスイングの上手さ。たとえ名役者でもゴルフのスイングが酷ければどうにもなりませんからね」