名解説ケン・ベンチュリが引退

2002/05/31 09:00

1964年の全米オープンチャンピオンで、米国CBS局のゴルフ解説者であるケン・ベンチュリが、今週の米国男子ツアー、ケンパーインシュアランス・オープンを最後に35年務めたゴルフ解説から身を引くことになった。今後は、ゴルフコース設計、チャリティ活動などに精を出すとのこと。

1931年5月15日生まれのケン・ベンチュリは先日71歳を迎えたばかり。米国男子ツアー通算14勝、トップ10フィニッシュ77回を誇る名選手だった。1964年全米オープンでは、最終日に炎天下でのプレーを強いられ、脱水症状になりながら優勝を果たした。
その後、右腕を故障し1970年にツアーから引退。CBSゴルフ中継の解説を務めることになった。

その軽快な語り口からは想像もつかないが、幼少時は“どもり”が強く、自分の名前も正しく言えないほどでコンプレックスの塊だったという。簡潔で手短な解説がモットーで「感動的な場面に言葉はいらない」という姿勢は、現在のゴルフ中継のお手本にもなっている。