アマ・その他ツアー

石川遼がスキー合宿を敢行! 銀世界で肉体強化

2009/02/09 10:03
米国ツアーデビューを直前に控え、スキー合宿に入った石川遼

米国PGAツアーのデビュー戦「ノーザントラストオープン」を19日(木)に控えている石川遼が8日(日)、きぬがわ高原CC(栃木県日光市)でスキー合宿を開始した。2007年の年末に、体力と下半身強化のために初めて取り入れたクロスカントリー。「シーズン中、体の調子も良くて後半もバテなかったのは、あの効果もあったと思う。バランス感覚が養われるのも大事。毎年続けることで効果が出るものだと思うし、スケジュールの調整がつけば今年もやろうと思っていた」と、過密スケジュールの合間をぬっての敢行だ。

前回は、左右のスキー板を並行に滑らして前進するクラシカル走法を体験。今年はスキー板を逆ハの字に開き、足を交互に踏み蹴りながら前進するフリー走行に挑戦した。「全体重を右、左と交互にかけないとうまく進めない」と戸惑いながら、午前中は1時間半をかけて約7キロを走破した。

「バックスイングで右足に100%体重を乗せて打つことが目標だけど、今はまだ20から30%の完成度」と言う石川。今回の雪山トレーニングで理想とする体重移動のヒントを掴み、少しでも完成度を高めて大舞台に臨みたい、そんな意図もあるのだろう。

「うまく滑れたところもあれば、1年前の良かった感触を思い出せないところもありました。まだまだスピードがついていないし、残りの日程でもっとスピードをつけられるようにしたいです。スケーティング(フリー走行)を覚えられれば、クロカンの大会にも出られるかもしれませんね!」。持ち前の向上心の高さがクロスカントリーにも飛び火しそうな勢いだが、まずは直前に迫った米国PGAツアーデビュー戦に向け、雪山で万全の状態を築く。

クロスカントリーはゴルフのようには行かない様子。報道陣の前で「オットット…」
下半身の強化にはうってつけの雪山合宿。必死の形相で斜面を駆け上がる
「スキーよりクロカンの方が好き」。楽しみながらトレーニングに励んでいる