石川遼が米ツアーデビュー戦に向けて渡米 「早く始まって欲しい!」
今月19日(木)に開幕する米国PGAツアー「ノーザントラストオープン」で、米国ツアーデビューを飾る石川遼が14日(土)に渡米。成田空港で会見を開き、意気込みなどを語った。「あっという間に、この日が来ました。体調はどこも問題はないし、トレーニングもしっかりと積んで来ました」と晴れやかな笑顔。「自分自身に期待をしているし、通用しないのではないか、というマイナスなイメージも勿論あります。やってみないと分からないですし、早く始まって欲しいです」。と、逸る気持ちを抑えるように話した。
反面、「できれば、もっとボールを打ち込みたかった」と懸念点も挙げた。オフは筋力や体幹を鍛えるトレーニングを中心に取り組み、今週は11日(水)まで雪山でスキー合宿を敢行。実践的な練習不足は否めない状況で、父親でコーチである勝美氏も「まずはアプローチでしょう。一週間では(勘は)戻らないかもしれないですね」と話す。それでも「素振りはたくさんしたのでイメージは良いです。限られた時間の中で一生懸命にゴルフに向き合ってきたつもりだし、練習量の不安はありません」と、自らに言い聞かせるように語気を強めた。「出場するからには、毎週4日間、72ホールをプレーしたい。狭いホールでも、どんなに風が吹いても、ドライバーを思い切り振ることを最優先して、自分の持っているすべてのものを出すしかないですね」。日本ツアーで築き上げてきた豪快で華やかなプレースタイルをそのままに、世界最高峰の舞台に挑む心構えだ。
「ノーザントラストオープン」後、3月にも2試合の米国ツアー出場が確定しており、4月には「マスターズ」も控えている。「マスターズの前まで3試合出場できるのは、それだけでも恵まれていると思う。全てが良い方向に向かっているので、このまま進んで行きたいです。芝との慣れも含め、自分の力にどうプラスにさせるか。今の環境を100パーセント活かして行きたいですね」。「マスターズ」まで約2ヶ月、世界中が注目する石川の挑戦が始まる。