メジャー覇者をメンターに 強くなりたい橋本美月の探求心

◇アジアパシフィック女子アマチュアゴルフ選手権 2日目（10日）◇シンガポールアイランドカントリークラブ（シンガポール）◇6343yd（パー72）

通算5オーバー42位で2日目を終えた橋本美月は「うーん…。悪い中でうまく対応できなかったのが悔しい」と首をひねった。

長期間にわたって課題にしてきたのがメンタル面のコントロール。海外遠征を重ねる中、ボギーやミスが出たときに気持ちから崩れてしまうことがなかなか減らない。

アドバイスを求めるようになったのは、2005年「全米女子オープン」覇者のバーディ・キムさんだ。18年の「日本ジュニア」で同組となった韓国人選手を引率していて顔見知りになり、優勝した21年の「アジア女子アマ」でコーチとして入っていたキムさんと再会した。思い切ってSNSでつながりを持って、「どういう気持ちでプレーすればいいんだろう」とゴルフの悩みを打ち明けるようになった。

「月1回くらい動画を送って見てもらい、現役時代に何に悩んでいたのかなど色々アドバイスをもらっています」と大きな支えになっている。「まだうまく自分に取り入れられていないのが悔しいですが、勉強しながら、参考になるお話をピックアップしている最中です」。ほかに同年代の海外選手やプロキャディからもアドバイスを受け、心を強く保つ方法を模索してきた。

成果は少しずつ出始め、今年1月の「オーストラリアアマチュア選手権」では2日続けて同じホールでスコアを落としても、動揺せずに優勝までたどり着いた。「まだ具体的にどうしたらいいのかはっきり分からないけど、少しずつコントロールしていきたい」と試行錯誤が続く。

「あしたは少しでも取り返せるように。ここはすごく思い入れのある大会なので、大切に頑張りたい」と思い出の地で再び奮起する。（シンガポール・サイムロード／谷口愛純）