2022年 アジア女子アマ

荒木優奈「やらかしまして」 “0.5チャン”からの心の戦い

2022/11/07 06:10
日本勢最上位で大会を終えた

◇アジアパシフィック女子アマチュアゴルフ選手権 最終日(6日)◇サイアムCC ウォーターサイドコース(タイ)◇6309yd(パー72)

3日目までで通算5アンダーまで伸ばせていたら、優勝まで“ワンチャン”あったかもしれない。最終日の前夜、父と電話で話した荒木優奈(宮崎・日章学園高2年)の見立てでは、通算4アンダーからのスタートは“0.5チャン”だった。

優勝を目指して入った初海外。首位と4打差で迎える最終日は、もう順位は考えず「最後まで思い切り楽しもう」と決めてスタートを切ったら強かった。スタートホールこそボギーとしたが、7番からショットでチャンスを作り4連続バーディでぐんぐん順位を上げていった。

通算7アンダーまで伸ばし、11番に入った時点でトップ5。ここでスコアボードを見たのがまずかった。「頑張ったら、いいところに行けると思った瞬間にやらかしまして…」と11番で1.5mのバーディパットを外してバーディがストップ。12番(パー3)はティショットが「大ダフリ」とミスショットで左に曲がり、アプローチも寄せられずに4オン2パットのトリプルボギーで通算5アンダーまで後退した。

日本の試合ならここで怒って崩れていたが、楽しもうと決めた最終日はミスをしてもそこまで気にならなかった。また冷静さを取り戻し、残り6ホールで3バーディを奪って「69」でホールアウト。通算7アンダー、初出場で3位に入った。

悔しいミスを振り返ればキリがないが、採点をつけるとしたら「70点」。4日間アンダーパーをマークして日本勢最上位に入った経験は自信になった。「来年も出たいですし、次こそは優勝できるように頑張りたい」と笑顔で締めくくった。(タイチョンブリ/谷口愛純)

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