ふたつの“魂”を交互に背負う 橋本美月がコーディネートにかける思い

◇アジアパシフィック女子アマチュアゴルフ選手権 2日目（4日）◇サイアムCC ウォーターサイドコース（タイ）◇6309yd（パー72）

第2ラウンドを終えた橋本美月（東北福祉大2年）のウェアに、きのうまでついていた日の丸が見当たらない。真っ赤なウェアは在籍する東北福祉大のユニホーム。「ジャパンと大学と、どっちも代表してきているのを忘れずに」と、前年チャンピオンが堂々の単独首位に立った。

21年大会の優勝をきっかけにナショナルチームのメンバー入り。憧れてきた“日本代表”のウェアも、ゴルフ部名門校のユニホームもどちらにも誇りを持っている。練習日と初日はナショナルチームのウェアでプレーしたが、本戦4日間は大学のものと交互に着る予定だ。

「去年だったら、予選の段階でそんなに注目されていなかった。今年は去年と違うかなと思います」とカメラに追いかけられながら、初日はジャパンユニホームで5位発進。東北福祉大の名前を背負った2日目は7バーディ、1ボギーの「66」をマークして単独トップに浮上した。

通算9アンダーで首位に立ったが「まだ2日目なので」と気持ちを落ち着かせた。「周りを気にせず、自分らしくプレーしたい」と臨む決勝ラウンド。2日後には、去年とおなじ黄色の勝負カラーのウェアをとってある。（タイチョンブリ／谷口愛純）