男女プロが“大会従事者”への支援基金設立 クラウドファンディングで資金募る

2020/07/21 13:38
石川遼、青木瀬令奈らがゴルフトーナメント業務従事者支援基金を立ち上げた(クラウドファンディング トップ画像から)

青木瀬令奈有村智恵石川遼は21日、男女ツアーのメンバーで構成される任意団体「Tournament Players Foundation」を設立し、新型コロナウイルス感染拡大の影響下にあるツアー大会関係者に対する給付金支援チャリティ「ゴルフトーナメント業務従事者支援基金」を立ち上げたと発表した。活動に賛同した時松隆光宮里優作とともに、クラウドファンディングを通じて寄付金を募る。

コロナ禍で試合中止が相次ぎ、経済的な損失を受けている大会運営スタッフらを金銭面でサポートするのが基金の狙い。対象者はプロキャディをはじめ、会場設営やギャラリーサービスに携わる関係者らに至るまでと幅広く、申請を行った希望者に審査を経て給付金を分配する。

給付金の原資として、インターネットを通じた購入型クラウドファンディングサービス・READYFOR内に設けた「ゴルフトーナメント業務従事者支援基金」(https://readyfor.jp/projects/GOLF_FUND)を活用して、8月末まで一般から資金を募る。返礼品として、選手考案のオリジナルグッズやイベント参加の権利を用意した。

日本女子ツアーのプレーヤーズ委員長を務める青木は、リリースで「男女ともに大会の中止や延期が相次いでいる中で、ゴルフのトーナメントを主な職場として生活している方がたくさんいらっしゃいます」と現状を踏まえ、「そういった方々が困っている状況を受けて、どうしたら恩返しができるか」を前委員長の有村智恵に相談。「男女のゴルフ界で何か一つの事をして、恩返しできたら最高だね、という話になり、(選手会長経験者の)宮里優作さん、石川遼さん、そして時松隆光さんにお話をさせていただいた」と、クラウドファンディング実施までの経緯を説明し、多くの支援を願った。

■ プロジェクトに関するスケジュール

7月21日~8月31日/クラウドファンディング「ゴルフトーナメント業務従事者支援基金」を通じ支援金募集
9月上旬/給付希望者からの申請受付を開始
10月~11月中旬/給付希望者の審査の実施
2020年内/給付を実施