緊急事態宣言の全面解除でゴルフ場や練習場は?
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が全面解除された。政府が25日、北海道、東京、埼玉、千葉、神奈川の5都道県で継続されていた宣言を解除。今後は感染再拡大をいかに防ぐかに移る。ゴルフ場やゴルフ練習場の対応は-。
■ PGMは6月1日からの営業方針を発表
国内最大手で全国142コースを運営するPGMグループは26日、緊急事態宣言の全面解除を受けて6月1日からの営業方針を発表した。約120コースでスルーと休憩ありの併用となるが、広報担当者によると「基本的にはスルーを推奨する方針は変わらない」という。約20コースはスルーのみの営業で、ナイター営業も再開する。営業を停止していたレストランや、全コースでロッカールームの利用も再開する。浴場に関してはシャワーのみ利用できるとした。
全国134コースを保有する国内大手のアコーディア・ゴルフグループは、緊急事態宣言に伴い、最大67のコースで原則スループレー営業としていたが、今後は会員制ゴルフ場を除いた132のコースでスループレーと休憩ありの2つから選べる方針。これまで制限していた親睦会などパーティは基本的にレストランを利用し、ソーシャルディスタンスの確保、窓を開放するなどして感染予防対策に取り組むことを前提に順次受け入れる。「日本ゴルフ場経営者協会のガイドラインなどを参照する形でガイドラインを作成して営業しています。感染対策は今まで通り」(広報担当者)と、3密の徹底など感染拡大防止の取り組みは引き続き行う。
■ 時間を2時間延長するゴルフ練習場も
打席数200と都内では大型となる練習場「トーキョージャンボゴルフセンター」(足立区)は、26日から終了時間を2時間遅らせ、9時から23時までの営業に変更した。従来は「24時間営業」だったが、スタッフがいない深夜から早朝にかけての時間帯での利用は3密になる可能性があるとして、営業時間を制限してきた。1打席1人の利用とし、打席への同伴及び付き添いは不可。満席のときは、車の中などで待機を呼び掛けている。施設内のレストランやスクール、パター練習場、バンカー・アプローチ練習場などは引き続き利用を休止、ショップは6月1日から通常営業で再開するという。
都内最大級の300打席を誇る練習場「ロッテ葛西ゴルフ」(江戸川区)は、2月29日から休業中。再開については公式ホームページで知らせるとしているが、26日時点で公表されていない。
近畿地区最大級の「星田ゴルフセンター」(大阪府)や、中部地区最大級で愛知県内(瀬戸、大府)に2つのゴルフ練習場をもつ「ゴルフ倶楽部 大樹」は消毒液の設置や3密を防ぐためにクラブハウスのドアを開放するなどの対策を徹底し、通常営業を続けている。