【日本オープン初日】初体験の高速グリーンに手こずり、65位タイスタート
ゴルファー日本一を決める憧れの「日本オープン」。初めてこの夢舞台に立った石川遼(16=杉並学院高校)だったが、初日は5オーバー「77」の65位タイと、60位のカットラインが気になるスタートとなってしまった。
「スタートの30分位前から、空気が薄いんじゃないかっていう気がして、息が出来ないくらいに緊張した。嫌な感じでした」という石川。深呼吸を多くして、スタート時には回復したというが、厳しいコースセッティングがプレッシャーとなって襲い掛かった。
初日は5,000人を超すギャラリーが詰めかけた。多くのギャラリーの拍手に迎えられて1番ティに立った石川だが、記念すべき第1打は右の林へ飛んでいった。「右に行ったのはまだ許せるのですが、ああいう状況とは・・・」。木の根元についた球は横にも出せず、斜め後ろに戻さざるを得なかった。「プレッシャーに運を持っていかれましたね」。このホールを3オン2パットのボギーとすると、続く2番でもボギーを叩いた。
660ヤードある3番パー5では、3打目を3mにつけてバーディを奪ったが、次の4番では、7mから3パットでボギーとしてしまう。その後も7番、9番(カラーから)、10番と3パットを繰り返した。
「あの速さは初体験でした。弱いと思ってもオーバーしたので・・・」と高速グリーンにてこずっていた石川だが、11番パー5でひらめきを見せる。「下りの方がタッチを合わせやすいと思ったので、あえて狙いました」と3打目をピン上5mにつけ、2パットでパーセーブした。これをきっかけに立ち直りを見せた石川は、その後13番、16番でバーディを奪い、明日2日目の予選通過に望みをつないだ。
「今日はグリーンの速さに対応できませんでした。今までやってきた中で、はっきり分かる悪い点です。明日はインスタートなので、10番、11番、12番の3ホールで必ずタッチを合わせて、残りの15ホールで沢山バーディを獲りたいです」。予選通過へ向けて前向きに話した石川。「そういえば、マンシングの初日は70位タイだったんですよね」。明日の巻き返しが楽しみだ。