全米アマ&全米女子アマ王者はプロ転向しても“オープン”出場が可能に
全米ゴルフ協会(USGA)は5日(月)、主催する「全米オープン」および「全米女子オープン」において、「全米アマチュア」、「全米女子アマチュア」優勝者として当該年度大会の出場資格を得た選手が、プロ転向後も参加することを認めるよう規定を改めた。これまではオープン大会中もアマ資格を保持していることが出場の条件になっていた。
USGAのシニアマネージングディレクター、ジョン・ボーデンハマー氏は発表で「この変更が私たちの主催大会の優勝者がいつプロのキャリアを迎えるかという点における重要な選択オプションになると考えている」とコメント。「全米オープン、全米女子オープンで得るべき賞金が、選手たちのキャリアにおける適切な決断においてどれほど重要であるか、またそれがプロ転向後の初期段階で好影響があることを認識している」とし、両大会のチャンピオンのプロ入り後のスタートをサポートする考えを示した。
メジャーをはじめ、多くのツアー大会ではアマチュアで得た各大会への出場権はプロ転向すると効力を失うことが多い。
昨年の「全米アマ」王者であるビクトル・ホブラン(ノルウェー)は、同大会で出場資格を得た今年6月の「全米オープン」を12位で終え、翌週の米ツアー「トラベラーズ選手権」を前にプロ転向した。同大会から前週の「ウィンダム選手権」までの5試合でフェデックスカップポイントをノンメンバーとして308pt稼いだが、惜しくも来季のシード獲得には67pt足りなかった。
米ツアーはプロ選手のみにポイント加算を認めている。仮にホブランが「全米オープン」前にプロ転向していれば(新規則であれば)、来季の年間出場資格を手にしていた可能性があった。
「マスターズ」、「全英オープン」、「AIG全英女子オープン」など他のメジャーにおいては現段階でルール改訂はない。