「思い出に残るんだから…」馬場咲希は初オーガスタで父に応える水切りショット
◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア 事前(31日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇6310yd(パー72)
馬場咲希(東京・代々木高)が人生初となるオーガスタナショナルGCでのラウンドを堪能した。30位タイまでの予選通過に関わらず、出場した全選手が「マスターズ」直前の会場をプレーできる練習日。18ホールを5時間近くかけて回り、「マスターズの会場で女子の、しかもアマチュアの試合をやってくれるっていうのはすごくうれしいこと」と改めて喜びをかみ締めた。
マスターズ練習日の恒例ともいえる16番(パー3)での水切りショットにもチャレンジ。「お父さんに『思い出に残るんだから、水切りやってくれよ』って言われて…。一度は普通に打って(グリーンに)いこうとしたんですけど、(同組全員で)やっていいよって話になって…」と笑い、父・哲也さんのリクエストにも応える形だったことを明かす。4Iで「適当にポーンって打った(笑)」と水面を滑らせ、しっかりとエッジに届かせた。
450yd設定の13番、470yd設定の15番と後半のパー5に関しては2打目が4Iでグリーンに届きそう。一方でクリークのプレッシャー、全体のアップダウン、グリーンの傾斜といった絶妙なセッティングは回ってみて初めて分かるものでもある。「いやー、難しいですね」と実感を込めて話した。
チャンピオンズリトリートでの予選ラウンドで乱れたショットは「ヤバいです。マジ、ヤバい。きのうの後半よりはさすがにマシになりましたけど、まだ怪しい」と苦笑いする状態が続く。それでも、「お父さんにも『一生に一度だぞ』って言われている。ショットの調子にメンタルを乱されないように、しっかり楽しんでやりたい」。通算イーブンパー14位から臨む夢舞台でスタイルを貫く。(ジョージア州オーガスタ/亀山泰宏)