朴仁妃が逆転で今季ツアー2勝目 藍、美香は9位タイ
◇米国女子◇サイム・ダービー LPGA マレーシア最終日◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6,246ヤード(パー71)
大会3日目、単独首位でスタートしたチェ・ナヨン(韓国)を朴仁妃が猛攻で逆転し、通算15アンダーで今季米ツアー2勝目を飾った。
2打差を追いかけてスタートした朴は、スタート直後の2番、3番を連続バーディとしてナヨンにプレッシャーをかけ続ける。しかし中盤はパーを重ねるプレーが続くも、後半に入って再び2度の連続バーディを奪取。トータル4ストローク伸ばし、逆転に成功した。朴は今季、「エビアンマスターズ」での優勝後、国内女子ツアーを含む6戦に出場し、5度の2位フィニッシュ。勝機を逃し続けた朴がようやく勝利をたぐり寄せた。
通算13アンダーの単独2位にはナヨン、通算12アンダーの単独3位にはカリー・ウェブが続いた。4位タイから逆転を狙った宮里藍は、序盤からボギーが先行する苦しい展開を迎えた。14番ではトリプルボギーで大きくスコアを崩すと「72」でホールアウトし、通算7アンダーの9位タイでフィニッシュ。また、宮里美香は4バーディ、2ボギー、1ダブルボギーとスコアを伸ばせず、藍と並んで9位タイ。上田桃子は2バーディ、4ボギーの「73」でホールアウトし、29位でフィニッシュした。
<藍、14番で痛恨のトリプルボギー>日本勢コメント
■ 宮里藍
なんといっても14番のトリプルボギー。セカンドでボール沈んでいて、打った感触はフェースの芯を食ったと思ったのに、20センチしか前に飛ばず、説明のしようがないほど不思議な現象でした。14番のトリプルで、今週は私の週ではないのかな、と思いました。
今週はずっと良いゴルフできていたので、最終日はどうしてもイーブンで終えたかったですね。オーバーパー打つゴルフではありませんでした。今週は今日のトリを除けば、4日間でボギーは3つだけ。ミスが少なくてチャンスが多い一週間でした。調子は良いし、あとはパットが入るか入らないかだけ。この調子を維持していきたいし、自分が楽しんでゴルフをできれば結果ついてくると思います」
■ 宮里美香
「前半の勢いを後半につなげたかったけど、13番でボギー、14番でダブルボギーがあって、気持ちが切れてしまった。この後半2ホールはもったいなかったけど、それがゴルフだから仕方がないですね。今後の課題として、アプローチのバリエーションをもっと増やすことが大事と感じました。世界で戦うとなると、どんなグリーンでも対応できるアプローチ技術を習得しなければならないと。
来週は一週間休んで、日本ツアーの森永製菓ウイダーレディスにホステスプロとして出場します。日本の試合に出る機会は少ないし、少しでも多くのバーディをギャラリーのみなさんにお見せしたいですね」
■ 上田桃子
「今日はパターでリズム作れなかったのが大きかった。ショットがいいところにつかなかったのもありますが、最後の2日間ともパットが悪かったです。初日、2日目はチャレンジできていたけど、3日目、4日目はスコアを作りにいってしまった。4日間を通して良いゴルフができるようにしたい。今年は結果が出ておらず、出したい気持ちが後半の失速の原因かも・・・。次にチャンスがあれば、同じミスをしないようにしたい。来週は日本(マスターズGCレディース)。ミズノクラシックに向けてしっかり準備したいと思います」