Y.ツェンが圧勝でメジャー4勝目! 美香8位、桃子30位
米国ニューヨーク州のローキャストヒルCCで開催されている、今季の米国女子メジャー第2戦「ウェグマンズLPGAチャンピオンシップ」の最終日。単独首位からスタートしたヤニ・ツェン(台湾)が、8バーディ、2ボギーの「66」をマーク。2位に10打差をつける通算19アンダーで圧勝し、今季3勝目、メジャー通算4勝目を手にした。
通算9アンダーの単独2位にモーガン・プレッセル。通算8アンダーの3位タイに、スーザン・ペターセン(ノルウェー)、ポーラ・クリーマー、前年大会覇者のクリスティ・カーが続いた。宮里美香は1つ伸ばし、通算5アンダーの8位タイ。上田桃子は4つ落とし、通算イーブンパーの30位タイで終えている。
<圧倒的な強さ!ヤニ・ツェンがメジャー4勝目>
2位に5打差でスタートしたヤニ・ツェンだが、その手綱を緩めることはなかった。1番でボギーを叩くも、「これはまだ1番ホール、まだたくさんのバーディを獲れるから取り返そう」と自らにむちを打ち、2番からは3連続のバーディ奪取。その後もバーディを積み重ねてこの日は6アンダー「66」でのラウンド。通算19アンダーまでスコアを伸ばし、終わってみれば2位に10打差をつける圧勝だった。
「18番ホールを歩いているとき、ほとんど泣きそうになりました。私は台湾出身。すごく小さい国だけど、ここの人たちはとても熱心にサポートしてくれる。とてもうれしかった」。
22歳のヤニは、これで通算8勝のうち4勝がメジャータイトル。前週大会に続く2連勝でその勢いと強さを印象づけた。ヤニは2週間後の全米女子オープンで、メジャー5勝目と四大メジャーをすべて制するキャリアグランドスラムというさらなる偉業に挑むことになる。
<モーガンが2位、ペターセンが追い上げ3位>
前半で2つスコアを落としたモーガン・プレッセルだったが、後半は3バーディを取り返して通算9アンダーの単独2位フィニッシュ。「前半は全然パターが決まらなかった。今週パターを替えたばかりだったので少しイライラしたけど、後半にパッティングの姿勢を少し修正したら良くなった。だから、この新しいオデッセイPT12パターはあと数週間使ってみようと思うの」と、口もなめらか。
この日「67」で追い上げて3位タイに食い込んだスーザン・ペターセンは、「ちょっと遅すぎた」と悔しそう。それでも、2週間後の全米女子オープンに向けて手応えを掴んでいた。
<宮里美香、メジャー大会で2試合連続トップ10>
最終日、9位タイからスタートした宮里美香は、3バーディ2ボギーの「71」で回って通算5アンダーの8位タイ。「クラフトナビスコ~」の7位に続いて、メジャー大会2試合連続のトップ10入りを果たした。一方、同じく9位タイからスタートした上田桃子は、スコアを4つ落として通算イーブンパー。30位タイで終えている。