S.ルイスがY.ツェンを逆転してツアー初優勝!
米国女子ツアー今季のメジャー初戦「クラフトナビスコチャンピオンシップ」は3日(日)、カリフォルニア州のミッションヒルズCCで最終ラウンドを行い、10アンダーの単独2位でスタートしたステーシー・ルイスがツアー初優勝をメジャーの舞台で飾った。
大会連覇を狙って12アンダーの単独首位で出たヤニ・ツェン(台湾)が「74」と後退した一方で、ルイスは4バーディ、1ボギーの「69」。通算13アンダーとしてツェンを逆転し、最後は3打差をつけて最終組対決を制した。
4アンダーの3位タイにはモーガン・プレッセルら3人。3アンダーの単独6位にミッシェル・ウィが入った。
日本勢は宮里美香と有村智恵が通算2アンダーの7位タイ。最終日にそろって「74」とスコアを落とした宮里藍と上田桃子は5オーバーの33位タイでフィニッシュ。大山志保は12オーバーの66位タイ、馬場ゆかりは19オーバーの74位で大会を終えた。
ステーシー・ルイスが初優勝でメジャータイトルを獲得!
世界No.1のヤニ・ツェンを2打差で追う状況で、ステーシー・ルイスが序盤からバーディを重ねた。2番、3番、9番と3ストローク伸ばし、前半でヤニを逆転。さらに風が強くなり始めたサンデーバックナインで、ヤニが16番、17番で痛恨の連続ボギー。一方のルイスは後半もイーブンにまとめ、最終的にヤニに3ストローク差をつける鮮やかな逆転勝利となった。最終18番、80センチのウィニングパットを沈め、両手を天に突き上げる。今大会の恒例となった18番脇の池に飛び込み、歓喜の瞬間に浸った。
美香と有村が7位タイ!
ともに6位タイからスタートした宮里美香と有村が2ストロークずつ落とし、通算2アンダーの7位タイに並んでフィニッシュ。有村は昨年の単独9位に続き2年連続のトップ10入りを果たしたが、優勝したルイスとは11打差。「メジャーでは、トップ10圏内で1つでも順位を上げることが大変なこと。順位は7位だけど、上との差を改めて感じました」と笑顔は少ない。
ヤニ・ツェンはまさかの失速
後続に2打差をつけて迎えた最終日。大会連覇、昨年の「全英リコー女子オープン」に続くメジャー連覇、そしてメジャー4勝目がかかったヤニに死角はないように思われた。だが、フロントナインで2バーディ、2ボギーと伸び悩み、さらに16番からの連続ボギーでジ・エンド。「風が強くてグリーンが速く、ショットの距離感とパットの転がりの速さの調整ができなかった」。昨日はグリーンを外したのは僅かに1回と好調だったショットは陰をひそめ、パーオン率は約60パーセントに低下。パット数も30と噛み合わせも悪く、まさかの失速となった。