2011年 クラフトナビスコチャンピオンシップ

S.ルイスがY.ツェンを逆転してツアー初優勝!

2011/04/04 09:38
ヤニ・ツェンを逆転、ツアー初勝利をメジャーで飾ったS.ルイス

米国女子ツアー今季のメジャー初戦「クラフトナビスコチャンピオンシップ」は3日(日)、カリフォルニア州のミッションヒルズCCで最終ラウンドを行い、10アンダーの単独2位でスタートしたステーシー・ルイスがツアー初優勝をメジャーの舞台で飾った。

大会連覇を狙って12アンダーの単独首位で出たヤニ・ツェン(台湾)が「74」と後退した一方で、ルイスは4バーディ、1ボギーの「69」。通算13アンダーとしてツェンを逆転し、最後は3打差をつけて最終組対決を制した。

4アンダーの3位タイにはモーガン・プレッセルら3人。3アンダーの単独6位にミッシェル・ウィが入った。

日本勢は宮里美香有村智恵が通算2アンダーの7位タイ。最終日にそろって「74」とスコアを落とした宮里藍上田桃子は5オーバーの33位タイでフィニッシュ。大山志保は12オーバーの66位タイ、馬場ゆかりは19オーバーの74位で大会を終えた。

ステーシー・ルイスが初優勝でメジャータイトルを獲得!

世界No.1のヤニ・ツェンを2打差で追う状況で、ステーシー・ルイスが序盤からバーディを重ねた。2番、3番、9番と3ストローク伸ばし、前半でヤニを逆転。さらに風が強くなり始めたサンデーバックナインで、ヤニが16番、17番で痛恨の連続ボギー。一方のルイスは後半もイーブンにまとめ、最終的にヤニに3ストローク差をつける鮮やかな逆転勝利となった。最終18番、80センチのウィニングパットを沈め、両手を天に突き上げる。今大会の恒例となった18番脇の池に飛び込み、歓喜の瞬間に浸った。

美香と有村が7位タイ!

ギャラリーの大歓声を浴びながら最終18番グリーンに上る有村智恵。2年連続のトップ10入りはお見事!

ともに6位タイからスタートした宮里美香と有村が2ストロークずつ落とし、通算2アンダーの7位タイに並んでフィニッシュ。有村は昨年の単独9位に続き2年連続のトップ10入りを果たしたが、優勝したルイスとは11打差。「メジャーでは、トップ10圏内で1つでも順位を上げることが大変なこと。順位は7位だけど、上との差を改めて感じました」と笑顔は少ない。

ヤニ・ツェンはまさかの失速

まさかの失速となったヤニ・ツェン。大会連覇を逃す結果に終わった

後続に2打差をつけて迎えた最終日。大会連覇、昨年の「全英リコー女子オープン」に続くメジャー連覇、そしてメジャー4勝目がかかったヤニに死角はないように思われた。だが、フロントナインで2バーディ、2ボギーと伸び悩み、さらに16番からの連続ボギーでジ・エンド。「風が強くてグリーンが速く、ショットの距離感とパットの転がりの速さの調整ができなかった」。昨日はグリーンを外したのは僅かに1回と好調だったショットは陰をひそめ、パーオン率は約60パーセントに低下。パット数も30と噛み合わせも悪く、まさかの失速となった。

カリー・ウェブのキャディ=カリー・ウェブのキャディがスタート1時間前に1番グリーン横に登場。グリーンの硬さと転がりをチェック
恒例の池へのジャンプ。暖かい土地で開催される大会ならではの行事だ
選手仲間がビールでお祝い。うれしくて、なされるがまま
18番のグリーンに向かう前、大歓声の中、ダイナ・ショアも迎えてくれる
日本の震災被害を祈るブラックリボン。黒いウェアのガルビスはシューズにつけていた
11番ホールでイーグルを奪取。単独6位でフィニッシュしたミッシェル・ウィ
16番パー4で痛恨の「8」を叩き撃沈。3位タイで終了
グリーンに苦しめられた2人。ただ、ホールアウト後は笑顔で別れを告げた
スコアリングテント内にいる番犬。今は休憩中?

2011年 クラフトナビスコチャンピオンシップ