黄アルムがツアー初の無観客短縮決戦制す 渋野日向子は6位
◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント 最終日(13日)◇東名CC(静岡)◇6572yd(パー72)
台風19号の影響で27ホールの短縮競技となった大会の最終日は、1988年のツアー制施行後初の無観客試合として、9ホールが行われた。首位から出た黄アルム(韓国)が1バーディ、ボギーなしの「35」でプレー、通算8アンダーで逃げ切り、今季初優勝を挙げた。昨年11月「伊藤園レディス」以来のツアー通算5勝目。
短縮になったとはいえ、朝から緊張感に襲われたという。「18ホールは長いけど、ミスを受け止める時間がある。9ホールはミスをできないという緊張の連続でした」。唯一スコアが動いた15番は2.5mを入れてバーディ。フェアウェイキープ率100%、パーオン率89%。危なげない内容だった。
今季は勝ち星から見放され、3週間前の「デサントレディース」時には、「テークバックをどう上げれば良いかわからなくなった。パニックのような感じだった」と涙を流したという。オフの週にイメージトレーニングを重ね、徐々にショットを戻してきた。シーズン終盤に勝利を飾り、「もう残りはなんでもいいです(笑)。正直、十分ですよ」と笑顔で語った。
2打差の通算6アンダー2位に菊地絵理香、武尾咲希、篠原まりあ、アマチュアの星川ひなの(日大2年)の4人。渋野日向子はこの日ベストスコアの「32」をマークし、イ・ボミ(韓国)、稲見萌寧、笠りつ子、森田遥、全美貞(韓国)と並んで、通算5アンダー6位に入った。
<主な最終成績>
優勝/-8/黄アルム
2T/-6/武尾咲希、篠原まりあ、星川ひなの(アマ)、菊地絵理香
6T/-5/イ・ボミ、渋野日向子、稲見萌寧、全美貞、笠りつ子、森田遥
12/-4/山路晶
13T/-3/三浦桃香、比嘉真美子、神谷そら(アマ) ほか