チョン・インジに死角は?賞金レースを左右するナショナルタイトルの行方
◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 事前情報◇烏山城CC 二の丸・三の丸コース(栃木県)◇6506yd(パー71)
29日(木)に開幕するナショナルオープンで120選手が日本一の称号をかけて争う。41年ぶりに今大会の舞台となるのは、名匠・井上誠一設計が手掛けた美しさと戦略性を併せ持つコース。17番(三の丸コース)はツアー最長、490ydのパー4ホールとして勝負所で迎える最大の山場となる。
昨年大会を制した世界ランク3位のチョン・インジ(韓国)が優勝候補の筆頭として出場する。2週前の海外メジャー「ザ・エビアン選手権」を男女通じてメジャーの最多アンダーパー記録となる通算21アンダーで圧勝した。さらにチョンが日米で挙げた4勝(日本で2勝)はすべてメジャータイトルと大一番にめっぽう強いデータもある。
そのチョンは予選ラウンドで、今季2勝のテレサ・ルー(台湾)、主戦場の米ツアーから帰国参戦する宮里美香と同組に入った。宮里は5月の「ワールドレディスサロンパス杯」に続く今季2試合目の国内ツアー出場。2010、13年と2度の完全優勝を果たした大会で輝きを放てるか。
賞金総額は1億4000万円、優勝賞金2800万円と国内屈指のビッグタイトルは、ツアーの賞金レースにも大きな影響を与えることになりそうだ。後続に3700万円ほどの差をつける、賞金ランク1位のイ・ボミ(韓国)は直近3試合で続けてトップ10入りを逃すなど調子が下降気味。追い上げる同2位の笠りつ子、3位の申ジエ(韓国)、「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」で日本勢のメジャー連敗を7で止めた4位の鈴木愛らにとっても負けられない一戦となる。
また、アマチュアの梶谷翼(岡山・山陽女子中1年)は出場すれば13歳17日で、金田久美子が2002年に記録した(13歳50日)の最年少出場記録を更新する。
<主な出場予定選手>
チョン・インジ、有村智恵、李知姫、イ・ボミ、上田桃子、大山志保、表純子、柏原明日架、菊地絵理香、木戸愛、キム・ハヌル、全美貞、申ジエ、鈴木愛、テレサ・ルー、成田美寿々、原江里菜、宮里美香、森田遥、笠りつ子、葭葉ルミ、渡邉彩香、勝みなみ(アマ)、梶谷翼(アマ)