諸見里を追い、馬場が2打差の2位に浮上!
岐阜県関市にある岐阜関CC東Cで行われている国内女子メジャー第2戦「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」の3日目。この日は朝から雨が降るあいにくの天気で、13時25分には強くなった雨の為に、競技は一時中断する。10分後に一旦再開したものの、今度は雷の影響で7分後に再び中断するというドタバタ劇。1時間半後の15時13分に競技は再開され、暗くなり始めた17時21分に無事全選手がホールアウトを果たした。
この日、好調の諸見里しのぶに迫る勢いを見せたのは、最終組の一組前で回った馬場ゆかり。前半を1バーディ1ボギーで折り返すと、直後の10番でグリーンエッジからチップインバーディを奪う。続く11番のグリーン上で中断のホーンが鳴ったが、再開後も14番、15番、17番でバーディを奪う快進撃。18番はボギーとしたが、結局この日は5バーディ2ボギーの「69」で、首位と2打差の2位で終えた。
馬場の好調の理由は、先週から使い始めたパット練習用のボールにあった。今年のオフにコブラのクラブセッティングでアメリカに行った馬場は、キャメロンスタジオに置いてあった縦横にラインの書かれたボールを3つ貰ってきた。しばらくキャディバックにしまったままだったが、3週間程前から思い出して使い始めたという。「自分が思った以上にトンチンカンな方向を向いていました」という馬場。ボールのスムーズな転がりを確かめながら練習を繰り返し、「すごく入るイメージが出てきました」と笑顔を見せた。
「(2打差は)しのぶちゃんは絶好調だし、そうそうボギーは打たないと思うので、上だけを見てプレーしたい」という馬場。「待ってろ、しのぶちゃんですね」と、逆転優勝に闘志を燃やした。
一方の諸見里は、3バーディ1ボギーの安定したプレー。特に難易度の高い上がり3ホールできっちりとパーセーブし、「後半は2~3mのバーディチャンスを入れ切れなかったけど、上がりの3連続パーで良しとします」と納得の顔。それでも、「メジャーの2打差はあってないようなものなので、一つでもバーディを積み重ねて上に行きたい。スコアにこだわってやりたいです」と、気を引き締めた。
通算3アンダーの3位には宋ボベ(韓国)。通算2アンダーの4位に飯田マリア(ブラジル)が続いている。横峯さくらは「76」とスコアを落とし、通算4オーバーの17位タイに後退している。