プレーオフを制し、服部道子、今季2勝目
1998/04/26 18:00
ズルズルと崩れかかった服部道子。しかしたにひろえは82と壮大に墜落し、追いすがる選手がいなかった。周囲が後退していく中でかろうじて踏みとどまり、プレーオフの権利を得たのは西田智慧子ただ一人。
1対1の戦いになると自信がものを言う。冷静な服部はトップボールをピンそばに付ける幸運も呼び込み、再春館レディスに続く今季2回目のプレーオフ勝利。早くも2勝目を上げた。賞金ランキングも2位の原田香里に1千万円の差をつけて2700万円。ほぼ独走態勢。
本戦での服部は15番、17番18番とボギー連発。「課題の残る1日でした。17番、18番はサービスホールなのにボギー。逃げ腰というか安全策になってしまった。これで2勝目ですが、最後の方で弱さが出てしまったのはこれから頑張れよという意味かもしれません」
勝ったにしては表情が冴えなかった。こんな薄氷を踏むような勝ち方で秋まで維持できるかどうか。「今度は完全優勝したいです。それが課題です」
またも勝てなかった西田智慧子。18番のバーディで結果的にプレーオフの権利を得たが「その時点ではプレーオフになるなんて思ってもいませんでした。単独2位でよかったと思っていました。そういう意味では緊張はなかったんですが・・・」
勝利は逸したが、調子は上向き。「自分としてはいいペースの1日でした。今週がいいキッカケになるよう頑張ります」