2009年 ニチレイPGMレディス

最終日は雨で中止! 横峯さくらが今季3勝目

2009/06/21 12:50
最終ラウンドが中止となり、首位に立っていた横峯さくらが今季3勝目を飾る!

茨城県の美浦GCで行われている、国内女子ツアー第14戦「ニチレイPGMレディス」の最終日。前日深夜から降り始めた雨が、朝には大雨となりコースは至るところで水が浮き出る状態となった。

午前7時30分に第1組は予定通りにスタートをしたが、2番のティショットを打ち、2打目地点に着いたところで、中断のサイレンがコース内に鳴り響いた。7時50分からしばらく様子を見ることになったが、8時40分の時点で9時10分に再開の予定と発表がされた。

9時前に各選手は再スタートの準備のためコースに出てきたが、その直後に9時40分再開予定と変更のアナウンス。しかし、雨は一向に弱まる気配を感じさせず、その後10時10分再開予定に変更。さらに場内アナウンスで「10時30分に最終判断をします」と放送が入った時点で、多くの関係者から「中止になるのでは?」という噂が流れ始めた。

結局10時30分の時点で「降雨によるコースコンディション悪化により、決勝ラウンドの競技中止」が決定した。第2ラウンドまで終了しているので、競技は成立。通算8アンダーの単独首位に立っていた横峯さくらの優勝となった。賞金は規定により予定額の75%がランキングに加算されることになった。

「正直ラッキーです」と笑顔を見せた横峯。前日のラウンド時にひょっとしたら、この日の中止も可能性があると思い、単独首位に立っておくことも狙っていたと話す。横峯はこの勝利で今季3勝目。獲得賞金も7千万円台に到達。初の賞金女王獲得に向け一歩前進した。

この日、最終組で横峯とラウンドする予定だった有村智恵古閑美保は「天候には勝てないですから…」と肩を落としたが、試合ができなくてがっかりしたのは、大雨の中、会場に駆けつけた多くのギャラリーも同じ。現在の女子プロゴルフ界の人気トップ3が最終組で対決する姿は幻となってしまった。

7時50分 コースコンディション悪化により中断。コースコンディションをチェックする岡本綾子さん
決してお風呂上がりではありません。中断によりクラブハウスに引き上げた第1組でスタートした北田瑠衣
フェアウェイに溜まった雨水がバンカーに流れ込む
飯島茜はスタートに備えて雨の中で練習していたが、中断の報告を聞いて一旦練習を引き上げた
18番グリーンサイドのスタンドで御馴染み、シートで場所取りする光景。しかし、18番グリーンに選手が現れる事はなかった
10時30分に競技中止が決定。フェアウェイがこの状態では仕方ありません
多くのギャラリーが、最終組の豪華なペアリングで繰り広げられる優勝争いを楽しみにしていたが、残念ながら幻となってしまった
中止の決定にも関わらず、すぐに帰路に着く事なく、選手を一目見ようと、ガラス越しにクラブハウス内を覗き込む多くのギャラリー
フェアウェイに溜まった雨水がバンカーに流れ込む
中止により、昨日までのスコアで単独首位だった横峯さくらの優勝が決定した。優勝記者会見に臨む
大雨でも来場してくれた多くのギャラリーの為に、中止決定後に選手によるサイン会が行われた
本来なら18番グリーン上で行われるはずの表彰式も、クラブハウス内で行われ、残念ながらギャラリーの方々は見る事が出来なかった

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