1999年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン

村口史子、抜け出してツアー2連勝

1999/05/23 18:00

韓煕圓はスコアを崩した。それが若さ、優勝経験のなさというものなのだろうか。一方、先週の勝利で自信をつけている村口史子は危なげないプレーで堂々の67。トップを走る選手が貯金を5つも伸ばしたのだから、もう止めようがない。村口は嬉しいツアー2連勝。今年は、本当に強い。

村口史子は出だし4ホールでたて続けに3バーディを入れた。韓煕圓も1番2番と連続バーディ。アウトは村口・韓ともに同じ歩調だったが、イン13番でついに韓煕圓が脱落。一方の村口は10番、12番、13番、15番と更にバーディ奪取。計19パットはJLPGAの最少パットレコードだ。

ふだんはキャディにあまり聞かない村口だが、しかし今週はよく聞いた。15番などはなんと15メートルの長いパットがカップイン。「自分でもどうしたんだろうと思ったくらい。ジャンボさんになってしまったのかと思った。キャディさんが良いアドバイスをしてくれました」
これで「なんとか早いうちに2回目の優勝」という目標もコロリと変わり「年間3勝が目標です」と上乗せ。ひょっとすると今年は大当たりの年になるかもしれない。

肥後かおりはインに入ってから3連続を含む5バーディ。しかし届かなかった。「悔しいという感じはないです。ま、残念ですけど。前半にもっと取れてれば・・・」

不動裕理がボギーなしの7バーディ。65をマークした。先週はコースレコードタイだったが、今週は本物のコースレコードだ。65を出せる人がなんで2日目74も叩いたのか!と言いたくなる。それは本人がいちばん痛感しているだろう。
「韓(煕圓)さんのスコアがボードに出ていると励みになります。負けられない!という気持ちになってしまうんです」という不動。最終日の大爆発の原動力は韓煕圓にあった?

20歳の韓煕圓と22歳の不動裕理。確かによく似た2人だ。すごい実力はだれしもが認めるのに、勝てそうで勝てない。まったく、勝つのはいつになるのだろうか。

1999年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン