森田理香子が首位奪取 2位の大山志保に2打差
◇国内女子◇中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン 2日目◇中京GC石野コース(愛知県)◇6519ヤード(パー72)
5アンダーの2位から出た森田理香子が初日首位発進の大山志保を抜き去り、最終日を前に単独トップに立った。森田はこの日6番(パー5)のイーグルを含め「67」をマークして通算10アンダー。この日は2ストローク伸ばすにとどまり、2位に後退した大山に2打差をつけ、開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」以来となる今季2勝目に王手をかけた。
森田からは5打差、通算5アンダーの3位は豊永志帆。4アンダー4位に5バーディ、ノーボギーで回った堀奈津佳がつけた。
通算3アンダーの5位タイに横峯さくら、上田桃子、佐伯三貴、全美貞(韓国)ら7人。大会4勝目を狙う昨年覇者、李知姫(韓国)は2アンダーの12位タイで最終日を迎える。
<森田、開幕戦以来となるイーグル奪取で弾み>
大山に代わって首位に立った三塚を、1打差で追って迎えた森田の6番パー5。「狙っていたところよりも、ちょっと左だった」というティショットはカート道を2回ほど跳ね、大きく距離を稼いで左ラフへ。ピンまでは残り230ヤード。通常ならば5番ウッドの距離だが、グリーン手前のダウンスロープを利用する狙いで3番ユーティリティを選択する。ボールは計算通り約190ヤード地点に着弾し、花道を転がってグリーンオン。そのままピンをかすめて奥1メートルにピタリと止まり、狙い通りのイーグル奪取で一気に単独首位へと浮上した。
優勝した開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」第1ラウンド以来となる今季2個目のイーグルに、「久しぶりだったので、なおさら嬉しかった」とご満悦。5番までは、「悪くないけどラフに行ったり、寄らなかったり」とパー続き。しばらく遠のいていた待望のイーグルは、その流れをも好転へと変えた。
8番では残り140ヤードの2打目をピンそば60センチに絡めてバーディ。後半も13番パー5で3オン1パット、15番(パー3)ではグリーン奥からチップインを決めてバーディを重ね、今季2勝目への土台を着々と固めていった。
2週間前の今季メジャー初戦「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」に続き、単独首位で迎える最終日。立場は同じでも、その気持ちは2週間前とはまったく異なるものだ。「(サロンパスは)何でこの位置にいるのか、分からないままやっていた。自分の中では(調子が)良くなかったし、その気持ちで勝てるわけがない」。対して、ショット復調への手応えを強めて迎えている今週。サロンパスと比べての自信の有無を問われ、「はい」と即答。開幕戦以来となるイーグルも吉兆、今季2勝目も現実味を帯びてきた。