大山志保が単独首位発進 1打差2位に森田理香子
◇国内女子◇中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン 初日◇中京GC石野コース(愛知県)◇6519ヤード(パー72)
左肩の故障から昨年末に賞金シードを喪失した大山志保が6バーディ、ノーボギーの「66」をマーク。2シーズンぶりとなるツアー通算13勝目へ向け6アンダーの単独首位でスタートした。
1打差の2位タイには開幕戦以来の今季2勝目を狙う森田理香子。さらに1打差、4アンダーの3位に三塚優子、3アンダー4位にタミー・ダーディン(オーストラリア)が続いた。2アンダーの5位タイグループは一ノ瀬優希、笠りつ子ら9人が形成している。
同大会で過去3勝のディフェンディングチャンピオン、李知姫(韓国)は、現在賞金ランキングトップの佐伯三貴らと並び1アンダーの14位タイ。横峯さくらは上田桃子、不動裕理、金田久美子らと同じくイーブンパーの24位タイで初日を終えた。
<大山、首位発進へと繋げた先週の惜敗>
先週の「ほけんの窓口レディース」最終日。大山は首位に1打差でサンデーバックナインを迎えながらも、後半「40」を叩く失速で2シーズンぶりの優勝を逃す結果に。しかし、その敗戦の中にも、今週へと繋げる道筋をはっきりと残していた。「先週の最終日、最終ホールに6メートルを入れられたことでイメージは良い。次に繋がるゴルフができると思っていた」。優勝の可能性が完全に消えた中で奪った、最終18番の会心のバーディ。ショット、パットともに冴え渡る好調ぶりは、週をまたいでも継続中だ。
スタートホールの1番では3メートルを決めてバーディ先行。3番では7メートルをねじ込み、4番(パー3)では2メートルにつけての連続バーディで加速をつけた。ノーボギーにまとめての「66」は今季の自己ベストスコア。「ミスをしても慌てないこと。最近は最終日にトップ争いをしている中で、15番から3つ4つ落としている。調子が良いだけに、欲を出しすぎないように」。これも、先週の敗戦から再認識したことの1つだ。
今週の優勝副賞は、ボディが鮮やかなピンク一色に彩られたクラウンハイブリッドアスリート(提供:トヨタ自動車)。「あのピンクの車が欲しいんですよ」という大山が思い浮かべるのは、地元の宮崎県で個人タクシーを経営している父・晃さんだ。「今の車は10万キロ以上走っているし、プレゼントしたいと決めていた。好きなことをやっている父を見るのが好きなんです」。明日25日(土)は、大山の36回目の誕生日。自身のバースデーウィークを、父への想いで彩る。