2週連続Vへ!佐伯三貴が首位と1打差の好スタート
◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 初日◇川奈ホテルGC富士コース(静岡県)◇6,367ヤード(パー72)
2007年のこの大会で当時東北福祉大に在籍しながらツアー初優勝を果たした佐伯三貴が、コースとの相性の良さを発揮し3アンダーでホールアウト。首位とは1打差の5位タイにつけ、6年ぶりの大会制覇と2週連続優勝に向け好スタートを切った。
4アンダー首位にはイ・ナリ、カン・スーヨン、ヤング・キムの韓国勢3人と台湾のテレサ・ルーの合計4人。テレサは今季「ヤマハレディスオープン葛城」でプレーオフまで残ったが残念ながら比嘉真美子に優勝をさらわれ、キムも「ヨコハマタイヤゴルフトーナメントPRGRレディスカップ」で優勝争いに加わるなど好調をキープ。しかし、首位の4人はいずれも日本ツアーでは未勝利となっている。
佐伯と同じ5位タイには表純子と馬場ゆかりの2人。さらに1打差の2アンダー9位タイには横峯さくら、アン・ソンジュ(韓国)、酒井美紀、アマチュアの保坂真由など7人が並んでいる。大会連覇を狙う大江香織は、スタートの1番でトリプルボギーをたたくなど4オーバーの74位タイと出遅れてしまった。
<好スタートの佐伯「今日の風も想定内」>
先週に飾った今季初優勝の勢いそのままに、前半からバーディを重ねる好スタート。2番ではグリーン手前から7ヤードを直接沈め、3番では4メートルのチャンスを決める連続バーディ発進。さらに5番、6番と続くパー5でもスコアを伸ばし、快調に4アンダーまでスコアを伸ばした。
「“どれくらい行くんだろう?”と思ったけど、そうはいかないのが川奈」。徐々に強まる風に加え、「前半に飛ばし過ぎた」とやや息切れした9番ボギー以降は停滞が続いたが、それでも首位に1打差、3アンダーの好発進。「後半は風が出てきた中で、60台は良かった」と及第点をつけた。
上空を吹く、舞うような風に多くの選手たちが苦戦を強いられる中、「最近は風の強い試合ばかりだったので、今日の風も想定内だった」と冷静に対処。「風が吹くとタイミングが早くなりがち。いつも以上に、ゆっくりとしたリズムを心がけた」と、キャディと意見交換をしながら18ホールを無難に完走した。今週のキャディは、11年に当地で初優勝を飾った金田久美子のバッグを担いでいた橋本道七三氏。川奈の攻略ルートを熟知するかつての歴代優勝コンビが、大会2勝目へ向けて息の合ったプレーを見せている。